しばらく長い期間ブログを書いていると、ブログに書くネタを考えているときに「これ、前も似たようなこと書いたな……」とネタが被る問題にぶち当たることがあります。
僕自身、高校生くらいのころから携帯で書くブログや、「はてな」や「Forest」といったブログサービスでかれこれ7年くらい地味にブログを書き続けているのですが、「ネタ被る」という問題をクリアしたことはありません。
「ブログのネタ被り問題」はブログを続けていくうえで、多くの人が永遠に抱えていく課題なのです。
しかし、普段から他人のブログを読み漁っているなかで、「ブログのネタ被り問題」ひいては「似たような内容の記事を書いてもいいのか」という問題にひとつ現時点でとある答えが見いだせましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
先に書いておくと、究極的な話、「求められてさえいれば、何度でも似たような記事を書いていいんじゃないか」というのが僕の結論です。
その根拠をこれから書いて行きます。
目次
【僕の場合】参考になるブログ、気になるブログは何度も読む
僕は日頃から研究の意味も込めてたくさんブログを読んでいます。
「おもしろい」と思ったブログはRaindropというブックマークサービスにブックマークし、ほぼ毎日回遊しています。
特に気になるブログは、本と同様に同じ記事を何度も繰り返し読みます。その記事に付随している関連記事も同様です。
これは僕だけじゃなく多くの人が経験があることだと思いますが、とあるひとつのブログ記事の内容が自分にめちゃくちゃ刺さる内容で、その記事内の関連記事をどんどん新しいタブで立ち上げて、それぞれを読んでいく。
すると、さらにその関連記事の先に気になる関連記事があって……、とWikipediaのように無限にそのブログ内を回遊していた…ということが結構頻繁に起こります。
特にうまいブロガーほど、関連リンクを差し込むのが上手なので、なんの違和感もなくどんどん書き手の意図通りに関連記事を読まされていくわけですね。
でも、そのときは決してネガティブな気持ちではなく、「あっ、似た感じの記事たくさんある!」とむしろテンションが上ります。「まだここにもあったか!」みたいな。
ですので、まず少なくとも僕個人の体験として、その意見が自分にドンズバで刺さったり、参考になる場合において「似たような内容で、ちょっと視点が違うブログ記事」がたくさんあるのは結構ハッピーな状態なんですね。
何度も繰り返し読みまくっているブログ
例えば、僕が最近読みまくっているブログがあるので、そちらをご紹介します。最近はブログの運営についていろいろ研究しているので、その分野のブログを読むことが多いです。
manablogの例
最近はめちゃくちゃこのブログを読んでいます。誇張ではなく、月間300PVくらいは僕が貢献しているんじゃないかと思うくらい。基本的に毎日更新されているので、毎日アップされている記事を読んでいます。
このブログの場合は、関連記事リンクの貼り方が自然すぎて、気づいたらひとつの記事に対して5つくらい関連記事のタブが立ち上がっている状態です。それも、けっこう似通った内容の記事ばかりなんですが、それでも全然気になりません。
主に「アフィリエイトでの収益のあげかた」や「プログラミングの学習法」などをこのブログでは読んでいます。
マナブさん自身が、生粋のブロガー・アフィリエイターであることと、プログラミングを学んで生計を立てていたという経緯から、「この人がそれらについて書く場合は、ある程度信頼がおけるだろう」という安心感があります。
「わかったブログ」の例
わかったブログの運営者・かん吉さんもブログや自作のウェブサービスを運営して暮らしている方で、それらを運営していくなかで気づいたことなどを書いているブログ記事をよく参考にしています。
そもそも、かん吉さんご自身「同じことを何度も書く重要性」という記事を書いているように、ブログで何度も同じ記事を書くことについては肯定的な意見を示しています。僕が書いている理由とは多少意見が違うので、ぜひこちらも読んでみてください。
多くのブロガーが、この「わかったブログ」に何度も救われていることだと思います。
かん吉さんは、普段からブログを継続することの大事さ、得られることをブログに書き、読者はそれを読み「よし、がんばるぞ」と気持ちを新たにする。そういう構図が生まれています。
また、ブログのエントリをまとめたブログ本も発売されており、こちらも同様に購入して読んでいます。ほとんどブログに書いてあることなのですが、それでもやっぱり買っちゃう…。
読者は「書き手に言ってほしいこと」を期待している
manablogなら「アフィリエイト」「SEO」「プログラミング」、わかったブログなら「ブログ運営」「マラソン(ここ数年よく話題にしているジャンルです)」といった具合に、ブログごとにメインにかかれているジャンルがあると思います。そして、それぞれにそのブログの意見があります。
そのとき読者は、そのブログの著者に「◯◯さんならこういうことを言ってくれるはず」と、言って欲しいことを期待しているフシがあると思うのです。
だから、似たような記事があっても、その「期待」に応えているということになるので、読者ががっかりすることはなく、むしろそこには安心感が生まれます。
これはブログに限らずTwitterとかでもそうでしょう。
とある話題に対して、「◯◯さんはどう言及してるかな?」と気になるものだし、その予想通りの反応をしていたら「やはり、そうだよね」とホッとする。Twitterがそういうふうなので、読者がファン化しやすいブログにおいてはより顕著です。
だってやっぱり、Suchmosには「STAY TUNE」を期待しちゃうじゃないですか。
ファン化した読者はそうやって期待をするものなので、その期待通りに発信していけば、ある程度の支持は得られる見込みがあるということです。
まとめ:似たような記事であっても、恐れずにどんどん書いていいと思う
ということでまとめですが、個人的には似たような内容の記事があってもどんどん恐れずに書いていっていいと思います。
書き手が意外なほどに、読者はそれを望んている事が多いのです。
ただし、完全に同じ記事ばかりだとサイトの評価に影響するので、視点を少しずつずらしたりするなどの工夫は必要かもしれません。その視点のずらし方、切り口が上手ければうまいほど、ブログ内を回遊してもらえる可能性が高まるんじゃないかと。
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