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U-NEXT PIRATESのコンテンツ戦略がぶっちぎりで優れてると思う理由

Mリーグの各チームがしかけるコンテンツを見るのが好きで、このブログやTwitterでも何度か言及してきました。

Mリーグが面白い理由は、徹底したファン心理の理解と圧倒的なコンテンツ力にある
Mリーグのオフシーズンに、各チームがサポーターのためにやるべきこととは?

数あるMリーグのチームのなかで、僕が圧倒的にコンテンツ戦略が優れてると思うのが「U-NEXT PIRATES(以下、PIRATES)」です。
PIRATESが特に長けているのは、「動画コンテンツ」を使ったコンテンツづくりがうまいこと。この点の強さが、他のMリーグのチームと比べて、PIRATESは際立っていると思います。

今日はこのPIRATESの動画を中心としたコンテンツ戦略について書いてみたいと思います。

PIRATESの硬軟織り交ぜた動画コンテンツづくり

PIRATESが配信するコンテンツでもっとも力を入れているのは、おそらく「おしえて!パイレーツ(略して、おしパイ)」でしょう。

「おしパイ」は選手自ら、Mリーグでの試合の打牌について解説する自戦解説や、リーグ前後のインタビュー、オフラインイベントの様子の動画など、PIRATESがチームをあげて取り組んでいる動画コンテンツです。

まず、この「おしパイ」のクオリティがハンパないです。いくつか観てもらえれば分かると思いますが、企画自体がしっかりしておもしろいし、映像や音のクオリティはプロ並です
唯一問題なのは、選手が異常にテンションが低く、観るこちらがドギマギしてしまうことでしょうか。笑

僕はこれまで放送されてきた「おしパイ」は全て見てきているのですが、いちばんおもしろいなと思ったのがリーグ開幕前の直前SPです。

これを、リーグ開幕前とファーストシーズン終了後に見ると違った印象になっておもしろいです。
こうして戦前に他チームの印象をがっつり分析して語るコンテンツは他のチームにはなかったので、その点でもPIRATESが他のチームとは違うコンテンツ戦略を持ってるんだな、ということですぐに分かりました。

この「おしパイ」レベルの動画コンテンツを配信しているのは、いまのところPIRATESだけです
他チームも、Twitter上で選手のオフショットを公開したり、マガジン的なコンテンツを運用したりして工夫を凝らしていますが、「おしパイ」のクオリティは他を圧倒しています。

ファン心理をよく掴んでいる「#路上感想戦」

また、PIRATESが生み出したコンテンツでもうひとつ「うまいな!」と思うのが、「#路上感想戦」です。こちらのツイートをご覧ください。

「#路上感想戦」では、試合後にその日の試合のことを「感想戦」と称して分析したり反省したりします。

ファンとしては、「あの一打は何を考えて選択したのか?」「あの放銃をしたとき、なにを考えていたのか?」など、選手が試合中に考えていることをよく知りたいものです。
それを実現するため、「#路上感想戦」では試合後その日のうちにフレッシュな状態で撮影し、配信するという方式をとっています。この企画の枠組みづくりは、非常にうまいと思います。

数十分を超え、じっくり理解するのに時間のかかる「おしパイ」と、その日のうちにサクッと試合の感想を楽しめる「#路上感想戦」。このふたつの硬軟のバランスの取れた動画は、PIRATESのコンテンツの持つ最大の特長といっていいでしょう。

僕は個人的にEX風林火山を応援しているのですが、「おしパイ」をどんどん見るにつれ、次第にPIRATESのファンにもなりました。序列的にはEX風林火山、PIRATESですが、ここに食い込んでこられたのは、確実に「おしパイ」の効果だと思います。

「オフショット」も「マガジン」もいいけど、動画の厚みには勝てない

他のチームはどうでしょうか。

僕が応援しているチーム・EX風林火山は、主にTwitterで選手のオフショットを公開したり、Mリーグの公式サイト内で会員限定のマガジンを運営したりしています。

完全なファンの視点でいえば、オフショットもチームで運営するマガジンもすごく嬉しいし、いいコンテンツだと思います。実際、普段僕はこれらのコンテンツが更新されるのをかなり楽しみにしています。

ただ一方、「『おしパイ』みたいな動画コンテンツが観たい」という希望もあります。「おしパイ」があれだけやってるのを見ると、テキストや写真だけじゃどうしても物足りないと感じちゃうんですよね……。

他のチームとしては、「おしパイ」レベルのコンテンツと比較されるのはかなりしんどいと思いますが、Mリーグ全体のコンテンツレベルの底上げに貢献していると思えば、悪いことでもないと思います。

逆に言うと、それだけ「動画コンテンツ」が持つ情報の”強さ”は大きいのだと思います。
たぶん、PIRATESチームはそれを重々承知したうえで、動画中心のコンテンツ戦略をとっているのでしょう。

PIRATESが動画づくりがうまいのはオーナー企業の特徴を見事に表している

別の視点で見ると、PIRATESのコンテンツ戦略は、オーナー企業の色がばっちり反映されているように思います。

そもそもU-NEXTはメディア・エンタメの会社です。U-NEXTというプラットフォームを持ち、コンテンツの扱いには長けているはずです(制作自体は行っているかどうかわかりませんが)。

そういう意味では、テレビ朝日がオーナーをつとめるEX風林火山も、独自のコンテンツづくりの面で強みは活かせるんじゃないか?と僕は考えています

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ということで、PIRATESの動画を中心としたコンテンツ戦略、コンテンツづくりについてMリーグファンの目線で書いてみました。

正直、まだファーストシーズンが終わっただけなので、各チームPRも暗中模索状態で苦労している点も多いと思います。

そうした前提を踏まえて、来季の各チームのコンテンツ戦略、PR施策がどう変化するのかという視点でMリーグを見るとより一段と楽しめるかもしれません。

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