「地方は家賃が安い」ってホント? →盲信すると危険【データで見る】

地方について語られるときに、未だに言われるのが「地方は家賃が安い」というもの。

特に、生まれも育ちも都会で過ごしてきた…という人にとっては、実際にどの程度の差があるのかあまりイメージできないと思います。

また、僕も移住前は「鹿児島への移住だから、東京よりはずいぶん下がるだろう」と思ってました。でも、これが甘かった。

当然、日本においては東京が一番家賃が高く、そこから位置的に離れるにつれて家賃相場が低くなっていくことは事実ですが、ぶっちゃけ東京に住んでる人が思っているほど地方の家賃は低いわけではありません

というわけで今回は、

  • 「地方は家賃が安い」と聞くが、実際のところどうなんだろう??
  • 各地方のだいたいの家賃相場と、実際に移住した人の声を聞きたい。

といった疑問を持っている移住検討者に向けて、家賃相場のリアルと、「イメージで決断してしまうこと」の危うさについてお伝えします。

「地方は家賃が安い」は、程度によるが事実ではある

こういうときは、まず関連する省庁や団体が公に出しているデータを見てみましょう。

調べると、全国賃貸管理ビジネス協会という団体が出している全国家賃動向というデータが見つかりました。

全国の家賃相場

各都道府県ごとの、1部屋/2部屋/3部屋のそれぞれの平均賃料がまとめられています。

当然のごとく東京が最も家賃相場が高く、東京の値を100%として各地域ごとの家賃の比率が算出されています。

例えば、東京の次に家賃が高いのが神奈川県で東京の91%、逆に最も低いのが秋田県、愛媛県の63%です。土地の広い北海道がダントツで低いのかな?と想像していたのですが、どうやらそうでもないみたいです。

また、僕が住んでいる鹿児島県を見ると70%となっています。つまり、東京より30%低いということ。

たいていの地域で、家賃は東京より2〜3割安い。けどそれってインパクトある?

その他の地域を見ても、たいてい東京より2〜3割くらい安くなっていることがわかります。

なので、「(東京以外の)地方は、東京より家賃が低い」ことは事実です。

けど、一方で「比率」ではなく「金額」に着目してみてください。例えば東京と鹿児島の1部屋の家賃相場を比較すると、

  • 東京:68,582円
  • 鹿児島:44,645円(東京の約65%)

となっており、東京の約65%の金額ですが、実際の額を比較すると約24,000円の差であることがわかります。

この24,000円をどう解釈するかは各個人の収入次第ですが、おそらく多くの家庭にとって「家計にインパクトのあるほどの下がり幅」ではないんじゃないでしょうか。

僕は逆に地方に移住後に車を買ったので、むしろその購入費や維持費、保険料などで「総交通費」としては圧倒的に高くついています。

車購入の経緯と詳細は「地方移住に車は必要?結局「やりたいこと」と「住む地域」によります」に詳しく書いているので、興味のある方はご覧になってみてください。

家賃はたしかに「東京よりは安い」が、家計にインパクトがあるかどうかは人それぞれ

たしかに東京に比べたらもちろん安いですが、それが圧倒的に家計に対してインパクトがあるか、東京から移住する理由になるか、と言われると正直微妙だと思います。

ここは人それぞれの感覚、収入とのバランスがあるでしょうから、実際に移住を検討している人は候補地の家賃相場を一度調べてみるといろんなことが見えてくるかと。

ちなみに、東京と比べた場合の鹿児島の「70%」という家賃相場の比率は、かなり実感に近いです。

鹿児島市で2箇所の家に住んできましたが、いずれも70%前後くらいの家賃になっています。データとしてはそれなりに信憑性があるといえそうです。

中途半端な地方都市がいちばん割に合わない

実感として、中途半端な地方都市がいちばん家賃が高いように感じます。

この場合の「中途半端な地方都市」は人口30〜40万人を超えるような都市ですね。車も特に必要なく、大きめの駅やショッピングモールがあるような街。

そうした地域は、もっと過疎化している周辺地域からすると「都会」なので人と需要が集まりやすいです。なので、それに従って家賃も高くなる。

あまり「コスパ」「コスパ」とはいいたくないですが、地方の旨みが得にくい地域であることは確かです。

「地方」にはグラデーションがある

このブログでは何度か書いていますが、「地方」にもグラデーションがあります。

そこそこ大きなターミナル駅がある地域も、平均年齢が60歳を超えるような老人しかいない限界集落も、東京から見たら同じ「地方」です。

「地方とはいえ、めちゃめちゃ家賃が安いわけではない」と上述しましたが、当然、限界集落的なところはほぼゼロコストです。

田舎の方に暮らしている知り合いで、家賃5,000円で暮らしてる、みたいな人もザラにいます。それもグラデーションです。

生活費も仕事もイメージだけで判断すると危険

地方への移住において、イメージだけで決断するのはとても危険です。

実際に住んだことがある人や住んでいる人ならわかりますが、都心での暮らしと、想像以上にギャップがあるものです。

なので、必ずちゃんと一度しっかり調べるか、実際にそこに移り住んだ人に話を聞くのがおすすめです。また、後者で特に大事なのが「移住者」に聞くということ。

その土地で生まれてその土地で育った人には、良くも悪くも客観的な視点がないので、少なくとも2地域以上に住んだことがある人(移住者)にヒアリングしてみるといいでしょう。

書籍やブログでいろんな人の話を読むのもおすすめ

とはいえ、直接話を聞くのはハードル高いと思うので、まずはその地域に移住した人のブログなどを読んでみるといいでしょう。

例えば、僕は東京→鹿児島の移住ブログですが、似たような感じで、たいていどの地域にも1人は移住ブログを書いている人がいるものです。まずはそういうブログを読んでみましょう。

あとは、手軽に手に入る情報という意味では、書籍もオススメ。

候補地の暮らしがテーマになった本がベストですが、そうでなくとも暮らしの参考にできる部分はたくさんあると思うので、書籍を読むのもいいでしょう。

まとめ

というわけでまとめです。

まず「地方は家賃が安い」ということは事実です。

が、しかしそれを盲信してイメージで計画を進めるのはやめましょう。移住という大きな決断においては、ちゃんとデータを見るなり、移住者に主観的な感想を語ってもらったり、一次情報を得て判断することが大事です。

「鹿児島に移住したいんだけど…、ぶっちゃけどう?」といったご相談はちょこちょこいただきますが、そんな感じで気になる方はぜひメールフォームかTwitterの方でもご連絡ください。

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