僕は普段フルリモートワークの形態で、基本は自宅にいながら都内のWeb制作会社に勤めています。
特に作業場所を借りているわけでもないので、仕事をするのは基本的にずっと自宅です。途中、休憩で食事に出掛けたり、家事をしたりする時間以外はほとんどずっと作業部屋の椅子に座っていることになります。
そこで、重要になってくるのがストレスフリーな作業環境。なかでも、特に長時間体を預ける椅子の性能はとても大事になってきます。
そういうわけで、今の会社に転職した直後に「良い椅子を買おう!」と思い、ハーマンミラー社のセイルチェアを買いました。
この3ヶ月間、ほぼ毎日10時間以上この椅子に座って作業し続けてきたので、使用感、使ってみて分かった感想を書いてみたいと思います。
先に結論から言うと、セイルチェアは「最高」の一言に尽きます。椅子に関するすべてのストレスから解放されました。
目次
セイルチェアと比較したその他の椅子
今回はセイルチェアを買いましたが、そもそも他に比較検討していた椅子は以下の2機種です。
- ハーマンミラー 「アーロンチェア」
- コクヨ 「ing(イング)」
ちなみに、選ぶ条件としてはそんなに厳密には決めておらず、かなりフィーリングで選んでいきました。
ハーマンミラー「アーロンチェア」について
アーロンチェアは言わずとしれたオフィスチェアの金字塔的存在。トップオブトップ。快適な椅子界の頂点に君臨しています。
まず、「良い椅子を買おう!」と思ったときに真っ先に頭によぎったのがこのアーロンチェアでした。第一候補としてずっと念頭に入れていて、みなとみらいの大塚家具に試座したりもしました。
性能的には文句ないし、試座した感じ「これこれぇ〜〜!」って感じだったのですが、最終的には価格を理由に見送ることにしました。ほしかったモデルが約22万円程度だったのですが、さすがに22万円は日和ってしまい……(笑)。
とりあえず、「20代は〜10万円代の椅子を、30代以降にアーロンチェアのいちばんいいモデルを買う」という落とし所に落ち着いたので、今回はパスしました。
コクヨ「ing(イング)」について
もうひとつ注目していたのが、コクヨの「ing(イング)」です。
近年オフィスチェア業界に翠星のごとく現れ、「異次元の座り心地」として各メディアでいろいろ話題になっていたのでとても気になっていたんですよね。
で、実際にどんなものかこちらも試座してみたのですが、個人的にはあまりしっくり来ず…。
浮いている座り心地で、360度自由にグラインドするのが最大の特徴であるingですが、僕はどっしり地に足がついた感じの椅子の方が好みだったようです。
というわけで、アーロンチェアとingをパスして、もうひとつの候補のセイルチェアに決めたという経緯です。
すぐにでも自宅にいい椅子が欲しい状況になって、悩んだ挙げ句ハーマンミラーのセイルチェアにした。コクヨのingやアーロンチェアも試座してみたけど、セイルチェアが自分にはしっくり来た。
— shimotsu (@shimotsu_) July 5, 2019
セイルチェアにした理由・決め手
いくつかの候補の中からセイルチェアに決めた理由は「価格」と「デザイン」です。
今回セイルチェアは楽天を利用したのですが、価格が91,800円で、ポイントが約5,000ポイント。実質約87,000円で購入できました。そもそもセイルチェアはハーマンミラーの製品レパートリーのなかでは廉価版で、比較的買いやすい価格の椅子なんだそうです。
まず、ざっくり予算を10万円見込んでいたので、セイルチェアは予算以下でちょうどよい価格帯だったこと。さらに、アーロンチェアと同様に試座してみて、座り心地が大差ないほど良いなと思ったので、最有力候補に挙がりました。
アーロンチェアとは共通していますが、こちらのセイルチェアはハーマンミラー社の12年保証がついてきます。長期の使用を想定しているので、この長期間の保証はめちゃくちゃ心強い…。にしても、12年て。。。
そして決め手になったのがデザイン。見てください……この艶めかしい曲線美と独特なY字のサスペンション。こんな椅子ほかにあります?
今回は部屋のカラーに合わせて白ベース + パープルの座面のモデルにしました。
セイルチェアという名前の由来にもなっている帆船風のちょっと奇抜なデザインと、どう考えても背中が蒸れなさそうな網目状の背もたれが気に入りました。
値段的にはアーロンチェアの半額以下ですが、座面の材質のクッション感もしっかりあって、ちょっとやそっとではヘタレない感じがします。
リクライニングの強度はこのノブを前方/後方に回して調整します。このつるんとした円形ノブの形状が全体の雰囲気に合っていていいです。買った直後はずっとくるくる回してました。
アームレストを上下するのはこちらのレバーで操作します。
このつまみを上げたままアームレストを調整します。ぷにぷにしてるさわり心地の気持ちよさと、無駄のないシンプルなデザイン。この細かい部分の洗練さ具合がハーマンミラーっぽいところです。
アームレスト自体の材質はぶにぶにとした柔らかくも頑丈な素材で、傷がつきにくそうです。なにかこぼしたり、汚れたりしてもすぐに拭き取れます。
3ヶ月使ってみての感想
前提として、3ヶ月ほぼ毎日この椅子に10時間以上座って過ごしています。そのうえでの感想です。
1日10時間以上座って作業しても、腰、お尻の痛みがまったくない
まず、いちばん大事な座り心地の面ですが、まったく申し分ありません。
1日10時間ずっと座っていても、腰やお尻が痛くなることはほとんど一切ありません。これまで座っていた椅子は長時間作業すると身体のどこかしらが痛くなるので途中ストレッチが必要だったのですが、その必要がなくなりました。
逆に言うと、「セイルチェアに座ってしまえば無限に椅子に座って作業ができる」とも言いかえられるので、むしろ健康面にとっては危険なまであるかなと思います。笑
通気性が高く、蒸れが気にならない
使っていた期間は夏場で、いちばん蒸れが気になる時期なのですが、それでも一切蒸れを感じることはありませんでした。
背もたれの材質が布ではないことと、これだけ隙間が空いてるので、熱気がこもるスペースがないのでしょう。想定していた通りでしたが、背中が蒸れると夏場はかなりストレスになるので、これは嬉しい性能です。
こじんまりとしていて部屋に合う
アーロンチェアよりセイルチェアの方を選んだもうひとつの理由として、「大きすぎない」というのもありました。
アーロンチェアは結構ごつい感じの椅子なのですが、セイルチェアはそれに比べるとシュッとして、部屋にあまり圧迫感を与えません。実際に自室に置いた感じも、椅子の存在感はそこまで目立たず違和感なく溶け込む感じがあります。
また、僕の身長は165cmなのですが、その身長にもぴったりのサイズ感だと思います。アーロンチェアよりセイルチェアの方が日本人の体型に合っているような気がしますね。
【その他】前傾チルト機能はあんまり使わない
セイルチェアの機能のひとつに、自然に身体が前傾姿勢になるような「前傾チルト」という座面コントロール機能があります。
前のめりになって物書きをしたり、パソコンで作業したりする際に便利な機能と謳われているのですが、僕の場合はほぼ使っていません。まあ、これはスタイルの範疇かとは思います。
まとめ
セイルチェアは間違いなく、今年いちばん買ってよかったもののひとつになりました。
これまで高くても2〜4万円台くらいの椅子をずっと使っており、本格的なオフィスチェアは今回が初めてなのですが、座り心地、機能面は比較にならないくらい良いです。やっぱり、椅子としての格が違いすぎますね……。
自宅用の椅子に9万円は決して安くはない買い物ですが、思い切って買ってよかったです。
ちょっと冷静に考えると、91,800/365日と考えると、1日あたりの費用は約250円。また複数年使用すると考えると、使用時間あたりの費用はごく僅かなものです。ですので、仕事が長時間におよぶデスクワーカーは、椅子に投資しない手はないと考えます。
エンジニア、デザイナー、イラストレーター、などなど自宅で長時間作業する人は椅子への投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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