どうも、シモツです。
2年前に、1年ちょっと務めたITベンチャーを退職して、ウェブ制作会社を設立し今に至ります。
僕は世間一般で見ると、いわゆる「入社してすぐに退職した若者」の典型例です。いまはなんとか運良く生活できていますが、退職を決めた頃はわりと勢いにまかせていた部分もあり、実は結構後悔していることもあります……。
そこで本記事では、新卒入社した会社を1年でやめた僕が、「辞める前にやっておけばよかった…」と後悔していることをお伝えしたいと思います。
もし、今あなたが会社を辞めるつもりでしたら、せめてここでお伝えするたった3つのことはやっておいてからでも損はしないと思います。
目次
会社を勢いでやめると後で困ることとは?
職場が超ブラックだったり、どうしても仕事をするのが耐えがたい状況であれば、すぐにでもその会社からは離れたほうがいいでしょう。
でも、もしそのように「喫緊の問題」というほどでもないのであれば、「退職」は勢いだけでなくちゃんとステップを踏んで滞りなく遂行していくことをオススメします。
ちゃんと退職のステップを踏まないと、具体的に以下のような「困ること」が起こるからです。
同業の先輩から仕事が回ってこない
これはどっちかというとその後フリーランスになったり、同業他社に転職する場合です。
退職した人についての事情って、意外とその近辺で話されていることが少なくないので、まずい退職のしかたをしてしまったらその噂も流れてしまうおそれがあります。
その結果、本来仕事を振ってくれるような人から、退職・独立後に仕事がもらえない、という悲惨なことも起こりうるので、ちゃんと誠意を持って退職することは保険としても重要なのです。
シモツ
特に僕が今いるようなウェブ業界って、退職して独立した人どうしで仕事を回し合ったりしているので、悪評が立つと特に退職直後はつらい状況になっちゃいます。
再度、前職で何らかの手続が必要になった際に気まずい
保険や税金、年金の手続きで、前職の経理部の方々とやり取りをしなければならないケースは意外なほど多いです。
ベンチャーであれば、ストックオプション周りで調整しなきゃいけないこともあったりして、自分にとっては「ただ辞める」だけのつもりでも会社としてはいろいろ手配しないといけないんですね。
ちゃんと滞りなく手続きすることはもちろんですが、もし勢いで会社を辞めて、中の人と関係が悪化した状況になってしまうと、それが気まずく、かなりしんどい作業になってしまいます。
一時のテンションで「ええーい! 辞める!」と飛び出すのも最悪の手段としてはありますが、できるだけ、そういう1.5歩先の未来を想像しておくことをオススメします。
僕が会社を辞める前にやっておけばよかったと後悔している3つのこと
それでは、なかば勢いで会社を辞めてしまった僕が、「辞める前にやっておけばよかった」と後悔していることをお伝えしていきます。
いずれもとても簡単でシンプルなことですが、わりと取り返しがつかないことばかりで、まさに「後悔先に立たず」というやつです。
その①:社長(接触できる経営陣)に挨拶する
もし僕が次に同じ状況になったら、必ず「社長に挨拶」をします。
以前の会社を辞めたときの僕は、何を思ったか、普段からお世話になっている現場のマネージャーの方々のみにしか直接挨拶をしなかったんです。
これは、小さいながらも自分が会社を経営する立場になったからこそ分かった感覚で、「一言の挨拶もなしに新入社員が去っていく」ことよりつらいことはないな、と。なので、今ではそれをめちゃくちゃ後悔、反省しています。
「仁義を通す」というと、なんか古臭いし、「今っぽくなくない?」って思っちゃう気持ちもわかりますが、ビジネスは結局人と人とのやりとりなので、ちゃんと締めるべきところは締めておいたほうがいいと思います。
その②:親しい人に「会社を辞める」と宣言しておく
まず、辞めることを自分のなかで決断したら、周囲の親しい人に「辞めます」と宣言して旗を立てること。これをやります。
そうすると、意外なところから案件を紹介してもらえたり、チェックしてなかった転職先を紹介してもらえる可能性が出てきます。まさにいいことづくめで、宣言しない手はないと思います。
特に転職する予定の人は、ぜひいろんな人に会ったり、そのことについて話してみるべきです。少し前に出版された東浩紀さんの『弱いつながり』という本では、むしろ関係地の低い人からの方が願ってもないつながり(転職の機会)生まれることが多いんだと書かれています。
その③:現職でのノウハウを最大限持っていく
もし僕ならその会社を辞める前に、今いる場所で得られるノウハウをできる限り吸収する。その後辞めます。
「ノウハウ」といってもさまざまで、例えばこれまで携わったことのないプロジェクトの情報を仕入れたり、喋ったことのない人と話してみたりして、情報を得る。それだけでもいいと思います。
もしあなたが年次が低かったり、若手であればあるほど、この工程は重要な意味を持ちます。ぜひ、その会社が持つ資産をできるかぎり「活用」するようにしましょう。
詳しくは「新卒入社した会社を1年で辞めた僕が、ただ1つ後悔していること」の記事でも書いていますので、ぜひ読んでみてください。
「後悔」とまではいかないが、退職前にやっておくのがオススメなこと
次に、「やらなかったから後悔」というほどでもないけど、「やっておくと後で活きてくる」と思うことをご紹介していきます。これも実体験からくるものばかりです。
クレジットカードを作る
これはもう絶対。特に会社を独立してフリーランスになったり、会社を作る人はまずやっておきましょう。
さすがに、すでに何枚も予備のものも含めてクレジットカードを持ち歩いているという人は要りませんが、やはり会社員という信用があるうちにせめて1枚は作っておいたほうがいいでしょうね。僕も会社を辞める前に2枚くらいつくりました。
オススメはやっぱり定番の「楽天カード」。年会費が無料なので、もし生活がピンチになってもダメージありませんし、まさに「持っておいて損はない」というカードです。
転職診断をする
あなたが転職活動をしようとしているならばお聞きします。いま、あなたは自分の市場価値を正確に分かっていますか?
もし、すぐに答えられなかった、ピンとこなかったという場合、ぜひ一度「MIIDAS(ミイダス)」で適正チェックをして、自分の「強み」をあらためて見直してみることをオススメします。
「市場価値を正確に把握していない」ことは、正しく転職活動できないだけでなく、間違った方向に長時間検討してしまう恐れがあるので、著しく「時間をムダにしてしまう」という危険があるんですよね。
なので、そうしたロスを減らせる可能性がなら、一度チェックしてみる価値はあるかなと。
ミイダスは無料で使えますし、その後の会社とのマッチングにもスムーズに繋げられる特徴もあります。
まとめ:会社を辞める前に、1回立ち止まって「そこでしかできないこと」をやろう
会社を辞めるときは、場合によっては頭に血が上っていたり、「すぐにでも辞めたい!」と急ぐ気持ちはわかりますが、一旦冷静になって、「そこでしかできないこと」がないか探して、一通り吸収したうえで辞めることをオススメします。
また、退職したい、その予定だという人すべてにおすすめしたいのがこちらの本。かなり刺さる部分もあると思うので、これを読みながら、ぼちぼちと退職プロジェクトを進めてみてください。
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