いまや、Twitterは多くのクリエイターの「成果発表」や「作品紹介」の場になっていることは誰しもが認めるところだと思います。
みんな関わった仕事をシェアするし、リツイートするし、誰かの仕事に言及したりします。そんなやり取りのなかから、ガンガン仕事が生まれ、プロジェクトが発足していくのは、Webを主戦場としている人にとっては経験があるかもしれません。
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SNSで仕事を勝ち取る時代
例えば、ライターのカツセマサヒコさんの以下の記事。これはすごい分かりやすくて、Twitter上でアイデアをシェアし、気の合う仲間たちでプロジェクトを実行している例です。
フォロワーの「位置情報」がポエムすぎるので優秀作品を決めた #ポエム位置情報グランプリ – 人の職業を笑うな
こうした個人制作や、日々のツイートなどがクライアントの目に留まり「彼に仕事をお願いしたい」となるのは、ごく当然の流れです。
この記事においても「プロフィールにおける位置情報に目をつける」という点と、優秀作品を選ぶセンスはやっぱりさすがで、そのあたりの能力を推し量るいい材料になっています。
いまWeb上で目立った活躍をしている多くのクリエイターは、SNSでの発信を起点に、アウトプットが評価されています。とにかくSNS映えするんです。
これが意味するのは、クリエイターにとってSNSでの振る舞いは、「SNS上での見られ方」以上に大きな意味を持つ、ということです。
もちろん、「別にそこまでしてSNSに縛られたくない」とか「何も考えずに気軽に使いたい」といった何らかのポリシーはあると思うので、それに則ったうえでの話である、というのは前提です。
SNS映えするクリエイターは「シリーズ投稿」がうまい
SNSでの立ち振る舞いといっても、「クライアントの悪口は言わない」とか「意味のないことは発信しない」とか、ネガティブチェックみたいなポイントはいくらでもあると思いますが(というか、このへんはクリエイター以外にも当てはまることかと思います)、このエントリで焦点を絞りたいのは「オフェンシブな振る舞い」についてです。
つまり、言うなればポートフォリオ的な、「クライアントの心を掴みにいく」「オーディエンスに刺さる」「仕事仲間にアピールできる」といった効果が期待できる、前向きな運用についてです。
具体的に言うと、SNSでの立ち振る舞いがうまい、というか「この人SNSを味方につけてるなぁ…」と思うようなアカウントは、得てして「シリーズ投稿」をうまく使いこなしているいうことに気がついたのです。
「シリーズ投稿」はこれ以上ないSNSでのアピール方法
シリーズ投稿とはどんな投稿か。
もちろん、ただ同じテーマで投稿すればいいというわけではありません。
自分の制作物や関わった仕事について、何かしら一貫性を持ったフォーマットでコンスタントに投稿している。そういうツイートを何度か見かけると、「そのアカウント=◯◯の人」のようなイメージが作り上げられます。
「この人、しょっちゅうこれについての投稿してるな」とか「こういう雰囲気のイラスト(写真でもデザインでもいいです)は、あの人がよくアップしてるよなぁ」みたいなの、よくありませんか?
この「そのアカウント=◯◯の人」というイメージがとても重要で、わかりやすく言うと、「企画(会議)で名前が挙がりやすくなる」ということなんですね。
すなわち、いかにしてその地位を得るか(知名度を獲得するか)、がとっても大事なポイントになるのですが、そのために「SNSでのシリーズ投稿」がすごく効いてくるんじゃないかと思います。
自らフォーマットを作ってしまい、オリジナルのハッシュタグを作り、そのなかで自らの作品を紹介する。その人のパフォーマンスを知らない人にとって、これ以上ない能力・オリジナリティ、のアピールの手法なのです。
誤解を恐れずに言えば、クリエイターはその道で仕事を作っていくには、自分の制作物をもとにオリジナルの「シリーズ」を作って発表することが、最も手っ取り早い方法なのではないかと思います。
「シリーズ投稿」を使いこなしていると思うクリエイター
ということで、普段主にTwitterを見ているなかで発見した、うまいシリーズ化を実践している人を紹介したいと思います。
1.こばかな(@kobaka7)さん
この方の「#kobaka7_sketch」というハッシュタグで投稿される、UIに関する一枚絵のTipsはとっても参考になります。
#kobaka7_sketch まとめ。https://t.co/maZ8NpASSX
— こばかな / THE GUILD (@kobaka7) August 2, 2017
2.チャーリー(@tetsurokondoh)さん
まだそんなに数は多くないようですが、「#ビジネスモデル図解シリーズ」は、とてもわかりやすく、デザインも優れています。
今日は #TimeBank のビジネスモデルを図解してみた#ビジネスモデル図解シリーズ pic.twitter.com/DCWi8XvUOH
— チャーリー (@tetsurokondoh) August 31, 2017
3.おたまじゃくし中西(@nakanishiryouta)さん
こちらはお笑い芸人の方。「#今日の一変化」は、めっちゃおもしろい! しかも無限に作れるようなフォーマットなので、めちゃくちゃいいシリーズだなと思います。
【今日の一変化】
チャラい古着屋の入口にいる、店員なのか店員と仲良い客なのかイマイチわからへんやつ。
#届けニュアンス
#アメリカ村
#基本L座り
#ずっと電話してる
#ずっと楽しそう
#外国人のツレ多し
#マストでスケボー所持
#今日の一変化 pic.twitter.com/Sl3SypV1r7— おたまじゃくし中西 (@nakanishiryouta) October 16, 2017
4.アプリマーケティング研究所(@appmarkelabo)さん
こちらはメディアですが、記事の概要やポイントとなる部分をあえてOGPとして見せることで、「もっと読みたい」と続きが気になるような見せ方をしています。これも一種のシリーズ化かなと。
インスタの楽しさは「写真を撮るまで」の過程も含めた体験だと。
友達と「どこいこうか?」と話し合ったり、現地で「こう撮ると可愛い」とワイワイするのも楽しい。
そういうのも含めて「インスタの人気」に繋がっている。 by 女子大生https://t.co/BwsTB5UjCE pic.twitter.com/jwSvYcS5tN
— アプリマーケティング研究所 (@appmarkelabo) October 17, 2017
5.スエヒロ(@numrock)さん
歴史上の人物・文化と現代の文化をミックスしたグラフィックイメージを得意とするスエヒロさん。
「歴史モノ」といえばスエヒロさんというくらい、強いイメージを持っているのは僕だけではないでしょう。
戦国時代のテレビ欄を作ってみました。 pic.twitter.com/DPj3NtGSvv
— スエヒロ (@numrock) October 12, 2017
6.氏くん@あたりまえポエム発売中(@ujiqn)さん
「#あたりまえポエム」の印象が強い氏くんさん(合ってる?)ですが、元々なぞかけがすごく得意だったり、「アフィリエイト小説」という小説をいくつか作っていたり、「言葉遊び」の天才ですね。
🎬あたりまえポエム(CV:梶裕貴)
普通のことをポエム調に綴った #あたりまえポエム 書籍化記念‼️
『進撃の巨人』エレン役の声優・梶裕貴さんに朗読してもらいました。
書き下ろし多数。小説としても楽しめます😉
👇購入はこちらhttps://t.co/vGESi5NEhD pic.twitter.com/0QZUa3M6ZH
— 氏くん (@ujiqn) April 11, 2017
以上が、特に「この人のシリーズはすごいな〜〜」と思って見ている方々です。
もし、いまなにか特技を持っていて、それを元にSNSで仕事をつくっていきたい、声をかけられたい、と思っている方は「シリーズ投稿」に取り組んでみるとよいかもしれません。
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