今日からamazonプライムに加入した。
これまであまり必要性を感じていなかったのでずっと未加入のままだったのだが、ついに加入してしまった。
理由は、12/4まで年会費が2,900円と通常より1,000円安いこと。そして、「HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル」を観たかったからだ。
HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル
僕は松本人志の笑いが好きで、「ガキの使い」や「水曜日のダウンタウン」は毎週観ているし、かつては放送作家である高須光聖とのラジオ「放送室」も聞いていた。
なかでも、これまで観てきたなかで一番好きなコンテンツは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで !! 2 松本一人ぼっちの廃旅館1泊2日の旅 !」だ。
「ガキの使い」シリーズのDVDのなかでも、ダントツでおもしろい。文句なしに。どんなに落ち込んでいても、明日に光を見いだせなくても、これさえ見ればすべて忘れられる。そんな、圧倒的なおもしろさがある。
「笑わなかった芸人が勝者。賞金1,000万円を手にする」
さて、話を戻して、「ドキュメンタル」本編についてざっくり説明する。
この「ドキュメンタル」のルールはとてもシンプルで、「10人の芸人を集め、6時間の中で笑わなかった芸人が勝ちで、賞金は1,000万円もらえる」というもの。実際にウェアハウス的な空間に10人の吉本芸人が集まり、「何をしてもいい」というルールのもとで争う。
Amazon公式のプロモーション動画を見ると、雰囲気はわかりやすい。
第1話は導入で、松本人志のこのコンテンツにかける思いや意義を語り、それから選ばれた芸人が続々と会場に集まるまでとなっている。
「対芸人視」のおもしろさ。
会場に一人ずつ入ってくる芸人に対し、当然すでに入っている芸人はリアクションをすることとなる。これはもう、芸人にとっては「反射」みたいなものだと思う。
それぞれの芸人に対して「うわぁ、強そう!」とか「はいはい(納得感のある感じ)」みたいなリアクションをしていて、その芸人に対する業界内での見られ方のようなものが垣間見ることができておもしろかった。
特に「強そう(簡単には笑わなそう)」と評されていたのは、東京ダイナマイトのハチミツ二郎、天竺鼠の川原、野性爆弾のくっきーあたりだろうか。
こうして挙げてみるとけっこうクセの強い芸人がそろっている印象だが、たしかにそうかもしれない。みんなどこかに一曲ある芸人が集められた感じがする。
「参加料100万円」が浮き彫りにする、芸人のリアルな懐事情。
このゲームに参加する条件に、「現金100万円を持参する」というものがある。10人が100万円を持ち寄り、合計1,000万円になった状態でそれを優勝賞金とするのだ。
この100万円を調達する模様も、それぞれの芸人の事情が浮き彫りにしてくれる。
嫁に頼み込んで100万円手にする者、金融機関から100万円借りる者、先輩芸人や親族に借りて100万円を手にする者、治験をする者…などなど、それぞれにバラエティがあっておもしろい。
「自分なら、『いま100万円を調達しろ』と言われたらどうするだろう?」というようなことを考えたりもした。
これを見ていて感じたのが、芸人は以外にお金を持っていないということ。
毎日のようにテレビで目にするレベルの芸人でも、「残高に70万円しか入ってなかった」と語っていたり、ほとんどの芸人が何らかの方法で借りていたりしているのを見てすこし驚いた。もっともらってるかと思っていたが、そこまで、といった感じのようだ。
「これが笑いの、成れの果て」
冒頭、松本人志がこのシリーズについて説明する場面がある。
そこで、こんなことを言っていた。(だいたいこんな感じ)
いろんなお笑いのパターンを試してみた。すると、なにかまた新しいことをやろうとしたときに、結局こういう形式にたどり着いた。だから、笑いの成れの果て
これは正直、めちゃくちゃかっこいい。
彼自身、「小学生の頃からずっと笑いのことばかり考えていた」というが、多分本当にそうなんだと思う。それは、彼自身が手がける番組などを見ていても感じるところだ。
「成れの果て」は、松本人志流の照れが込められた表現だ。それをすごくよく表している。
逆に言うと、「成れの果て」という言葉を使うことができるのは、「お笑い界で言う松本人志」くらい限られた存在、とも言えると思う。だから、むっちゃくちゃかっこいいし、それを観てみたいと思う。
まだまだ始まったばかりのこのシリーズ。毎週水曜日に更新されるとのことだが、これから水曜日が少し楽しみになりそうだ。
[…] 「松本人志のドキュメンタル1話の感想。このためにプライム会員になって良…」の記事に書いているように、ドキュメンタルを観るためにAmazonプライム自体にはずっと入っていたのですが、M-1が過去開催分全て観られるのは知らなかった……。 […]