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【奨学金】最大1/3の減額も。日本学生支援機構の減額申請をしてみた

急にマンションのオーナーが変わって家賃が二倍になったり、急にリストラされたり、急に双子が生まれたりなどして、「ちょっとしばらく金ないわ」という状況になることは誰にもありえます。まさに僕がそうで、今年の暮れから来年までの期間、収入が減る確かな予感がしたのでなにか削れる固定費はないかなと考えていました。

そんななか通帳を見たりいろいろ調べたりしていると、毎月払っている日本学生支援機構の奨学金が条件次第では減額して支払いできることを知りました。これを使わない手はないということで実際に日本学生支援機構に毎月支払っている奨学金の減額申請を出し、実際に通りましたので、備忘と記念に書き記しておきます。

まず、前提を書いておくと、僕が借りている奨学金は以下の2種類です。

  • 高専時代の第一種奨学金(無利子)総額180万円くらい(月々12,000円くらい)
  • 大学時代の第一種奨学金(無利子)総額70万円くらい(月々6,000円くらい)

ポイントなのは、どちらも「第一種奨学金」と呼ばれる無利子の奨学金であるという点。無利子なので、返済に時間がかかっても、負担額が増えることはありません。一方、第二種奨学金のほうはわずかですが利子がつくので、支払い終えるのに時間がかかればかかるほど負担額が増える、ということになります。

大学を卒業した翌月から、合計月々2万円弱ずつ返し続けてきたわけなのですが、その固定費すらちょっと削りたい、という状況に陥ったわけなのです。こんなこともあろうかと見越して、必死に勉強して第一種奨学金を借りた自分を褒めてやりたい。

この日本学生支援機構から借りている奨学金は、事情によって奨学金の返済が困難な場合において減額して返済できる、もしくは免除される、という制度があります。免除の場合は、それ以降返済しなくてもいいということで、減額返済の場合はある一定期間だけ、通常支払うべき金額より減額して支払える権利のことをいいます。決して総額が下がるわけではありません。

返済が困難な場合、というのはたとえば以下のような場合です。

  • 傷病を負った
  • 災害で日常生活に支障が出るようになった
  • 親、親戚など家族が亡くなった
  • 経済的事由

まあ、難しいことはありません。自然災害によって家を流された人に対して、それ以降も同じように返済を課すのはあまりにしんどいし、フィジカル的に傷病を負ったり、メンタルを病んだりした場合でも同様にしんどいです。そういうときのためのセーフティネットとしていくつかの救済策が用意されているというわけです。

僕の場合、特に怪我をしたり、家族が亡くなったり、家が流されたりという、目に見えてわかりやすい「ヤバい状況」に陥ったわけではありません。理由は、シンプルにお金があんまりなくなったから&今後もしばらくその状況が続きそうだったからですね。「経済的困難」の基準は機構でもちょこちょこ変わっていて、いまは下記のような感じになっていました。

経済的事由の場合は、目安として所得証明書等の年間収入金額325万円以下(給与所得以外の所得を含む場合は年間所得金額225万円以下)です。なお、本人の被扶養者について1人につき38万円を収入・所得金額から控除することができます。

で、僕はこの経済的事由にばっちりあてはまるので、減額申請ができるのでした。国から正式に「あなたは貧困です」と言われているような気がして、むしろ清々しかったですね。

というか、年間収入金額325万円程度って、わりと国立大を卒業した人でもごろごろいそうですけどね。まあ、というわけでこのラインに満たない(=経済的困難が認められる)ことが無事判明したので、満を持して申請しよう、と至ったわけです。

減額申請の手順は意外と簡単。書類を出すだけ。

で、実際に申請をしていくのですが、基本は日本学生支援機構の公式サイトにある情報に則って書類を作成し、提出するだけです。

減額返還 – JASSO

細かい書類の名前などは忘れてしまったのですが、

  • 日本学生支援機構のサイトからダウンロードできる書類を4〜5枚
  • マイナンバーを示せる書類
  • 給与所得の証明書類

などをまとめて日本学生支援機構宛に送りました。こういった書類の作成に慣れていないので結構時間がかかってしまったのですが、リサーチと必要な書類集め、記入、整理のトータルでかかった時間の合計は5〜6時間くらいかと思います。ぶっちゃけめちゃくちゃ面倒だったのですが、できれば減額してほしいという気持ちと、「本当に減額されるのか?」という好奇心が後押ししてくれました。あと、書類についてはちょっとややこしい程度であって、「めっちゃ複雑」という類のものではありません。普通の知識があれば普通に作れます。

で、実際に出して、それから1ヶ月ちょっとした後、日本学生支援機構から書類が届きました。開けてみると「減額返還承認通知」とのこと。無事通ったようです。書類には、減額されたあとの金額が1年分の表で書かれており、たしかに月々の減額されていました。よかった……。実は、「出してみたはいいものの、無視されるんじゃないか」くらいに思っていたので、実際に承認されて正直かなり驚きました。

減額申請の書類作成時のポイントのひとつとして、減額する金額の割合が選べます。ざっくりと、現在返済している金額の1/2か1/3を選べるのです。この金額で減額申請するくらいなので、僕は迷わず1/3を選択しました。つまり、毎月18,000円程度収めていた奨学金が、これからは6,000円程度になります。

そして、さらにひとつ注意。この減額申請をおこなってもし仮に通った場合、今後ずっと減額されるのかというとそういうわけではありません。期間は「向こう1年間」と限定されます。僕の場合は、2018年12月から2019年11月までの1年間。もしそれ以降も同様に減額したい場合は、おそらく同様の申請が必要になります。「それまでになんとか持ち直せよ」という日本学生支援機構側からの無言のメッセージと受け取っておきましょう。

というわけで、日本学生支援機構の奨学金の減額申請について書いてみました。これまでは難なく払えていたものが、急にちょっと払うのがしんどくなる、ということは誰にでもおこりうることです。そういうときに、こういう制度を知っているかどうかでだいぶ対応も変わってくるので、もし同じような状況に陥った方の参考になれば幸いです。

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