僕は中学生の頃からずっとお笑いが好きなのですが、なかでも特に「これだけは欠かさず観ている」という番組があり、それが「M-1グランプリ」です。
ブラックマヨネーズが優勝した「M-1 2005」を観て、「漫才ってこんなにおもしろいんだ……」と衝撃を受けたのがきっかけです。このときの漫才がきっかけで、新卒のときに吉本興業の入社試験を受けたりもしてます。笑
「キングオブコント」、「R-1」、過去に開催された「THE MANZAI」などお笑いの賞レースの元祖本家であり、お笑い好きとして最も思い入れの深い大会がM-1です。
お笑いが好きな人なら共感してくれると思うのですが、たまにふと「M-1、観たいなあ」と思う瞬間があるんです。
もっと細かく言うと「2005年のM-1のブラマヨの漫才が観たい」とか「笑い飯の『鳥人』のネタをもう一回観たい」とか、ピンポイントでネタ単位で観たくなることもしばしばあります。もちろんフルで観たいときもあるでしょう。
そんなとき、「M-1」のDVDを買うのがいちばん手っ取り早いですが、わざわざいくつかのネタのためだけに買うのはもったいないし、かといってTSUTAYAにレンタルしにいくのもダルい……。
そんな方に朗報です。
最近知ったのですが、Amazonのプライムビデオでは2001年から2017年(休止期間を含む)「M-1」のすべてが配信されているのです。
「松本人志のドキュメンタル1話の感想。このためにプライム会員になって良かった。」の記事に書いているように、ドキュメンタルを観るためにAmazonプライム自体にはずっと入っていたのですが、M-1が過去開催分全て観られるのは知らなかった……。
実際、いろんな回の好きな芸人のネタを観続けて(特に2000年代後半が好き)、気づいたら3時間くらい経ってました。。。笑
というわけで、これを知ってしまった以上、どうしても書きたくなってしまったので、今回はAmazonプライムビデオでM-1が観れるという件についてお伝えできたらなと。
目次
Amazonプライムビデオなら「M-1」の動画が2001年〜2017まで全て見放題
「いやいや……、ホントに見放題なの??」という方もいると思うので、論より証拠ということで、キャプチャを撮ってみました。
2011年〜2015年の休止期間を含む(その間は『THE MANZAI』が開催されていたため)、2001年〜2017年の17年分が全て観ることができます。
にわかには信じがたいですが、マジです。再生ボタンポチっと押すだけですんなり再生がはじまりますし、TV版じゃないのでCMもありません。
好きなときに、好きなだけかいつまんでネタ観られるのが嬉しい
M-1みたいな賞レースでは、好きなネタを好きなタイミングで好きなだけ観れる、というオンデマンドのいいところを最大限享受できるような気がします。
これを機に、あまりちゃんと観ていなかった2001年〜2003年分を観ていたのですが、さすがに15年前だけあって画質や、ネタの内容、芸人や審査員の年齢に現在とのギャップを感じますね。
僕が個人的に好きな時期が2005年〜2009年にかけての5年間なのですが、その頃のネタはやはりおもしろい。特に決勝ラウンドのレベルはめちゃくちゃ高いです。
漫才のすごいところは、いつまで経ってもおもしろく観られること
こうして改めて10年分のM-1のおもしろい部分を掻い摘んで観ていたのですが、やっぱり改めて「漫才って、おもしろいよなぁ…」と思わされます。
何がすごいって、例えば2008年でもすでに10年以上経っているのに、その当時のネタが今も同じくらいおもしろく感じられるのです。
そもそも漫才というお笑いコンテンツの形式が、時間の経過による影響をあまり受けないフォーマットであるという強みがありますが、それはM-1を観るとより顕著にわかります。
落語とか、能とか、数百年受け継がれている伝統芸能にも似た、耐用年数の高さを感じます。
常々、クリエイティビティを「お笑い」に変換し、人を笑わせる職業である「芸人」のすごさを思うのですが、その頂上の舞台であるM-1を観ることで、より一層その思いを強めましたね。
Amazonプライムビデオで全部観れる、個人的にオススメなM-1の漫才ネタ5本
言いたいことはもうすでに言い尽くした感があるのですが、せっかくなのでこれまで開催されてきたM-1の中で個人的に印象に残っているネタを5本ピックアップしてみました。(※画像はすべて動画のキャプチャを撮っています)
【2005】ブラックマヨネーズの「ボウリング」のネタ(1本目/659点)
12年以上経ったいまでも、人生史上ベスト漫才はこのブラックマヨネーズの「ボウリング」のネタです。これを初めて観たときの衝撃は未だに忘れることができません。
2005年当時、関西ではラジオやテレビなどへの出演もしており「ブラックマヨネーズ」という芸人の名前は知られていたようなのですが、鹿児島在住の僕はそうした情報は一切なく、ブラックマヨネーズをテレビで観たのはこれがはじめてでした。
そして、この漫才。本当に誇張ではなく腸がちぎれるほど笑ったのを覚えています。
審査員長の島田紳助氏をもってして「4分の使い方に感動した」と言わしめた漫才。どんどんボルテージが高まり、それとともに笑い声も相乗的に増していくという、理想的な流れをつくっています。
で、改めて見返してみたけどやっぱりめちゃくちゃおもしろい……。
やっぱり、「好きな芸人は?」って聞かれたら、ブラックマヨネーズですねぇ、僕は。今主流の「漫才コント(漫才のなかでコント形式になるネタ)」ではなく、こうした本格派の上方漫才がすきなんですよね。似たようなコンビでいうと、チュートリアル、銀シャリあたりもそうですね。
本当にいろんな人に見てもらいたい漫才です。
ちなみに、決勝のネタが「格闘技」のネタなのですが、これも甲乙つけがたいくらいおもしろいです。人によってはこっちが好きな人も多いかも。
「格闘技」の方は、ネタの終盤に島田紳助さんと松本さんが向かい合ってなにか言葉を交わしてるんですが、その光景がとても印象に残ってます。「これは、決まったな」とか「今年はこいつらやな」みたいなやり取りをしてるんじゃないかと想像するだけで楽しいです。
ブラマヨの「ボウリング」のネタをAmazonプライムビデオで観る
【2004】アンタッチャブルの「プロポーズ」のネタ(1本目/673点・史上最高)
こちらは2004年に優勝したコンビ・アンタッチャブルの「プロポーズ」のネタです。
1回目の点数が673点/700点満点という史上最高得点を叩き出しています。
今でこそ、ボケの山崎は「ザキヤマ」としてバラエティ番組に引っ張りだこな存在ですが、そもそも2004年にM-1で優勝しているということを知らない人も多いかもしれませんね。
そして、このときの相方柴田との噛み合い方は抜群で、これまたおもしろい……。
細かい部分なのですが、柴田の床を叩いて示すというツッコミのスタイルは当時はじめて見て、かなり新鮮に映った記憶があります。もちろんそれだけじゃなく、半笑いしながらブチギレるツッコミもうまい。
2004年前後のお笑いシーンを語るうえで、「アンタッチャブル」というコンビは欠かせない存在です。改めて見てみてほしいです。
アンタッチャブルの「プロポーズ」のネタをAmazonプライムビデオで観る
【2008】オードリーの「引っ越し」のネタ(1本目/649点)
こちらは2008年のオードリーの「引っ越し」のネタです。
敗者復活戦から勝ち上がってきたオードリーはそのまま決勝に進み、そのインパクトを残し芸能界でブレイクしました。
このM-1がブレイクのきっかけとする説や、この年のはじめの「おもしろ荘」に出たことがブレイクのきっかけである説がありますが、いずれにせよ、オードリーを語るうえで必要不可欠なのがこのM-1 2008なのです。
見てください、まだヒョロヒョロだった春日を……。今はもうこんなにガッチガチのムッキムキになってしまって…。笑
オードリーのネタもやはりおもしろいです。
この年は、その前年にサンドウィッチマンが敗者復活戦から這い上がって優勝してきたこともあり、空気感的に「敗者復活戦からあるかも?」という感じがちょっと漂っていたように思います。
そのふわふわした空気感と、この掴みどころのないオードリーの漫才が印象的です。
オードリーの「引っ越し」のネタをAmazonプライムビデオで観る
【2006】チュートリアルの「冷蔵庫」のネタ(1本目/664点)
次は、2006年王者のチュートリアルの「冷蔵庫」のネタ。
実は、今回このブログを書くにあたりざっと10年分くらい見返していたのですが、そのなかで「あれっ!? こんなおもしろかったっけ…!!?」と驚いたのが、実はこのチュートリアルの1本目のネタです。
今では徳井のキャラ性やイケメン、福田のバイク好きがフィーチャーされることが多いですが、もともとめっちゃくちゃ漫才おもしろいコンビなんですよ、チュートリアルって。それを、改めて再確認できました。
当時は、この「冷蔵庫」のネタと「チリンチリン」のネタがそれぞれ話題になりましたが、まだそのおもしろさがピンと来てなかったんですよねぇ……。でも、いま改めて見返すと、かなりおもしろいです。
こうして、時が立つにつれてネタに対する感じ方、見方が変わるのもおもしろいですね。
チュートリアルの「冷蔵庫」のネタをAmazonプライムビデオで観る
【2017】ジャルジャルの「ピンポンパンゲーム」のネタ(1本目/636点)
最後は最近の大会からチョイス。記憶にも新しい、ジャルジャルの「ピンポンパンゲーム」のネタです。
もうこれについては、1度観てください。笑
松本さんが過去最高の95点をつけたことでも話題になったネタ。リアルタイムで観ていてめちゃくちゃ笑いました。ジャルジャルがジャルジャルたる所以を煮込んで集めたみたいな、そんなネタです。個人的には、2017年はこのネタがいちばんおもしろかった。
ちなみに、ジャルジャルですがやはりその特徴は「ネタの生産量」であると思ってまして、それについては「毎日更新の「ジャルジャルタワー」に学ぶ、習慣に入り込むコンテンツが最強ということ」という記事でも触れているのでぜひ見てみてください。
あと、ジャルジャルについてはこちらのインタビュー記事もすごくおもしろいです。
参照:M-1で残した涙と爪痕。「1年で300ネタは作る」ジャルジャルが語った苦悩と希望
ジャルジャルの「ピンポンパンゲーム」のネタをAmazonプライムビデオで観る
さいごに:AmazonプライムビデオではM-1だけじゃなく、いろんなタイプのバラエティが観れるのもいい
今回は、Amazonプライムビデオで観れるM-1についてご紹介してきましたが、実はそれだけではありません。
オリジナル作品、既存の番組含めて、以下のような番組も見放題になります(シリーズ作品については、限定されているものもあります。)。
いやぁ、ホントいい時代になりましたね……。これを観るためだけにレンタルショップに行かなくてよくなるなんて。。。高校生だった頃の自分に教えてやりたいです。笑
もし他にも「こういうのあるよ!」みたいなお笑いコンテンツがあれば教えてください。
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