今日は、普段お仕事でお世話になっている日本スポーツアナリスト協会主催の「SAJ2016 -スポーツアナリティクスジャパン-」にご招待いただいたので、感想をまとめておきます。
このイベントがどんなイベントかは以下を参照してください。
参照:日本スポーツアナリスト協会(JSAA)様のWebサイトを制作しています
さまざまな視点から、スポーツアナリティクスのいまと今後が分かる。
「テクノロジーとアナリティクスで拡がる2020年とその先の日本スポーツ界の可能性」銘打たれて開催された本イベント。
メインコンテンツとして用意されたトークセッションの内容は、スポーツの可視化やテクノロジーで競技リーグをどう盛り上げていくか、データをいかにコーチングに活用するかなど、ひとくちに「スポーツアナリティクス」といってもさまざまな切り口がありました。
そもそも、僕がスポーツアナリティクスについて詳しく知る前は、「練習や試合中に取得したデータを使って、チームの勝利に貢献する」ことだけが「スポーツアナリティクス」だと捉えていました。
けれど、日本スポーツアナリスト協会のさまざまな関係者の方々のお話を伺うにつれ、スポーツアナリティクスは選手のパフォーマンスを向上させるためだけではなく、スタジアムにどのように集客したりファンエンゲージメントを高めるか、といったビジネス面での課題も解決できうるということを知りました。
今回参加したスポーツアナリティクスジャパン2016でも、さまざまな切り口からトークセッションが展開され、改めてスポーツアナリティクスの持つポテンシャルの高さ、今後スポーツ界に与えるであろう影響の高さを感じました。
バスキュール制作の「VR DreamMatch」というコンテンツも展示されていました。これ、めちゃくちゃ楽しい。想像の8倍くらいリアルです。
これまで何度かVRコンテンツは試したことがあるのですが、それらにくらべクオリティが格段に高い印象を受けました。音や映像、企画がちゃんと楽しいコンテンツとして成立していて、さすがバスキュールだなと。あっ、最後まで見てもらえると分かるのですが、ホームラン打ってます。
登壇者と参加者の距離が近い、良い意味で「勉強会」の延長線的なイベント。
僕がこのイベントで最も強く感じたのは、良い意味で「勉強会」のような距離を持ったイベントだということ。
開会講演で、主催の日本スポーツアナリスト協会の渡辺代表理事がこれまでの協会の歩みについてスライドで説明されていたのですが、協会を立ち上げる以前は同じスポーツアナリストどうしの情報交換の場としてイベントを開催していたといいます。
それから数年経ち、日本科学未来館のような大きな会場で行われるようになり、凄まじく大きな規模になって開催されたイベントにもかかわらず、「勉強会みたいな雰囲気だなぁ」と思ったんですね。
Q&Aコーナーで質問される方々のプロフィールを聞いたりしていると、大学で研究している研究者や、企業のIT部門の方々、学生など、本当に多種多様な方々が参加されており、しかもそれぞれがその道のプロフェッショナルのような人も多いんです。
そこから出る質問もパッと答えられないような難題も多く、登壇者が「なぜなんでしょうかね?」と逆に問い返すといった場面もちらほら見受けられました。
特に印象に残っているのが、Jリーグのマーケティング事業部長・出井さんがセッション中に、参加者に対して「ここに来ている方々と一緒に知恵を絞って、(Jリーグを)変えていきましょう」という旨のことを言ったことです。
単に、登壇者と参加者が「与える/与えられる」という関係にいるのではなく、本当にこの会場からなにか化学反応が起こり、スポーツ界がちょっとでも変わるんじゃないか、そんな気配を感じました。
2020年までと、それ以降について。
僕が語るまでもなく、このジャンルはこれからドンドンおもしろくなっていくと思います。特に2020年までは、そうでしょう。
問題はそこから。このイベントでも主題となっている「BEYOND2020」が大きな課題だといいます。
3年経てばたいていの物事は大きく転換しうる時代だと思うので、スポーツ業界も僕らが想像できないようなドラスティックな変化が起きる可能性も大いにあります。
個人的にすごく興味のある領域なので、これからもその動向をチェックしていきたいと思います。
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