リールにいつラインを巻いたかを記録するWebアプリ「LINEDAY」を作りました!

「インバウンドでネタを得る」という、フォロワー数の多いWebライターの合理的な戦い方。

ここ1年間くらいで、ライターの方のこんな感じの投稿をしばしば見かけるようになりました。

https://twitter.com/tkswest/status/775485570298458112

フォロワーやその周囲の人に対し、自分が執筆を担当する記事の取材対象者になってもらったり、そうした方を紹介してもらうためのツイート。これについて考えてみたいなぁと思って。

「ネタ出し」と「アポ取り」をインバウンドでおこなえるチートのようなもの。

僕自身はライターではなく、オウンドメディアの編集を担当していた身なのですが、この手法を効果的に使える人はかなり強いなと感じます。語弊があるかもしれませんが、もはや一種の「チート」のようだとすら思います。

その理由は、「ネタ出し」と「アポ取り」がインバウンドでおこなえるからです。もちろん、ちゃんと取材対象となりそうな人や情報が得られなかった場合はまた違ってきますが。

例えば、数万人単位でフォロワーがいる人がこのように問いかけると、そのフォロワーは「なにか自分の周りに提供できる情報はないか?」と探すわけですね。だって、数万人単位のフォロワーがいるWeb有名人に少しでも認知されたいし、やり取りができると嬉しいと感じるから。「そういえば、あの人ってそうじゃなかったっけ?」「この間行っておもしろかったあの情報はどうだろう?」といったことをわりとちゃんと考えるんですね。

すると、おそらくですが、数十件とかそれくらいの単位で、「ネタ」の元となる素材が集まってきます。

これって、めちゃくちゃすごいことなんです。

ふつう、一般的なウェブメディアが企画を立てて誰かに取材する場合って、企画会議みたいなものがあって、そこで編集部員や、その周りの社員数名と一緒にブレストをしたりするものかと思います。あとは、メールとかチャットでネタを募ったりですね。で、やっと「この人がよさそうっぽい」という人が決まると、アポ取りをします。そもそも取材を受けてくれるかどうかや取材謝礼の交渉、みたいなことを連絡し合います。これがライターの書く前の主な業務のひとつでもあります。

一方、上記のツイートの場合を考えると、「誰に取材しに行くか」は勝手にフォロワーが集めてくれるし、アポ取りも、もし情報提供者が取材対象になるケースだとすんなりいきます。だって、取材を受けたくて「自分です」と名乗りを上げているから。

すると、これらを自分の頭でひねり出してやっていく場合とくらべて、時間も労力もぐっと低くて済みますよね。ツイートして、あとは数時間待っていれば有力がネタが手に入るかもしれない(ツイートする題材は選んでいるはずなので、高確率で手に入る)。その間に溜まった原稿を書けばいいし、別の企画案を考えても良い。時間を有効に使えるんです。

こういうネタの集め方ができるのって、ごく限られた一部のツイッタラーくらいで、ものすごい特権だと言えます。数百程度のフォロワーしかいない人だと、集まってもせいぜい1,2件が関の山でしょう。その問いかけツイート自体がめっちゃおもしろいとかそういう工夫を凝らさない限り、そもそも成立しないんですね。

「一般の人からのタレコミ」を効率よく集めて、どんどん成果に繋げる。

だからといって、それが「ずるい」とかそういうことを言うつもりは毛頭ありません。むしろ、そうするのが合理的だし、自分が同じ立場だったら、もっとガンガンやってるだろうなと思います。

つまり何が言いたいかというと、Webを主戦場とするライター(場合によっては編集者)で、とりわけ「一般の人からのタレコミで記事を作れる」という立場にいる人にとってSNSでのフォロワー数を増やしておくのは超有利に戦っていけるということです。

フォロワー数が増えると、記事の拡散が容易にできるというのはパッと思いつきますが、「取材を効率的に進められる」というのは意外に広まってない事実なんじゃないかと思いますね。

 

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