東京から鹿児島に引っ越してきて1年。想像していたことも、そうでないことも、多くの変化がありました。仕事の面はおいておき、一個人としの生活の変化として評価すると、良かったことの方が多いように思います。
全体的な所感、まとめについては、このブログでも何度も書いてきました。
東京から鹿児島市に移住して1年が経ちました 【鹿児島移住】4年ぶりに鹿児島で生活して感じた「過ごしやすさ」と「物足りなさ」しかし、あまりに当たり前の日常になりすぎて、完全に見逃してしまっていたのですが、東京から鹿児島への移住において、僕の生活にもっとも大きなインパクトを与えたのは「満員電車に乗らなくてよくなったこと」かもしれません。
完全に忘れかけていた。危ない、危ない。
冷静に考えて、満員電車はありえない
満員電車が最悪なものであることは、改めていうまでもないでしょう。昨日、こんな記事も読みました。
何年か前に首都圏の住民を対象に行われたアンケートで、通勤時時間の平均が58分と読んだ記憶があります。およそ1時間ですね。首都圏の各地から昼間東京都内に流入する人口が289万人(東京都のホームページより)ですので、片道だけでざっくり289万時間、往復で578万時間、つまりたった1日で72万2500人日(1日8時間労働と仮定)もの労働力が通勤に消えているとも言えるわけです。これ人一人が2890年働くのに匹敵します。あまりの壮大なムダっぷりに口があんぐりと開いてしまうレベルです。
以前、「ハマれないふたり」というネットラジオで、パーソナリティのラリー遠田さんが、「満員電車内で受けるような扱いなんて、囚人でもなかなか体験しない」とおっしゃっていて、そのとき再度満員電車の異常性に気づきました。「いや、ホンマそうやん」と。だってあんなのありえないでしょ。
おそらく、50年後とかには人口も減って、そんなに人々が働く必要もなくなって、満員電車というものがなくなっていると思うんですが(というか、そうあってほしい)、その頃には「その昔、満員電車なんてものがあってな……」と歴史の教科書で負の遺産として語られるレベルの事象だと思います。
本質的に、そういうものであるという理解は忘れてはいけないんじゃないでしょうか。あんなの、普通に考えて人間が居ていい空間じゃないと思います。「普通に考えて」ってのが大事。
現状、いろんな条件があって満員電車という状況が存在し、それに乗らなきゃいけない場面もあると思いますが、一旦普通に客観視すると、「いやいや、ありえないっしょ」ってなりますよね。そう、そういうものだと思います。
毎日乗ってたが、今ではもう電車と無縁な日々
僕もご多分に漏れず、満員電車に乗ってました。ほぼ毎日。
京王井の頭線を使って通勤していたのですが、ピーク時は外していたとはいえ、やはり乗車率はかなりのもの。ほぼ満員電車といっていい状態の電車に乗って、1年通勤してました。まあ、普通のことだと思います。
けれど、2017年の2月に諸々の事情があって(詳細は、この辺をお読みください)、鹿児島に引っ越してきたのですが、それ以降、満員電車には一度も乗っていません。マジでゼロ。
出張で東京に行く時は仕方なく乗りますが、鹿児島にいるときは、そもそも電車に全く乗らない生活を過ごしています。移動は基本的に自転車。自転車で行けない範囲では、レンタカーを借りて移動してます。
タイムズカーレンタルの前夜サービスタイムは、車なしで釣りを最大限楽しむには必須それまで、往復1回ずつ満員電車に乗って通勤していたのが、それがゼロになったことにより、毎日必ず発生していた1時間程度のスーパーストレスタイムが一切なくなったということです。
これが及ぼす日常の幸福度への影響たるや計り知れません。
正直、引っ越す前は「通勤なんて、満員電車だろうが本を読んで我慢すれば済むことだし、そこまで大差ないだろう」と思ってたのですが、良い意味で完全に予想を裏切られました。
「そういうものだと」と思ってなんとなく過ごしてきていましたが、やっぱり満員電車による肉体・精神的負荷って相当なもんだったんだと思い知らされました。
定期的に、引っ越しについて振り返っているのですが、当たり前になりすてぎて、この点をスルーしちゃってました。本当の意味で、灯台もと暗し。
回避する方法は、いくらでもある。
満員電車の話題になると、「そうは言っても、いろんな事情があるのでそんなにカンタンに解決できる問題じゃないだろ!!」と怒られてしまいそうです。うん、それは本当にそうだと思う。いろんな事情があるんだなと思います。実際そうだし。
けれど、それを回避する方法はもちろんある。
その方法は、例えばフリーランスになって出社しなくて済むような環境で働くとか、会社のフレックスタイム制を活用するとか、逆に1〜2本早い便で移動するとか、まあいろいろあるでしょう。
僕の場合は、人が少ない地域に引っ越すことで、結果的に満員電車に乗らない生活に移行することができました。
あとは、自分がどう選択するかどうか、じゃないでしょうか。超身も蓋もない結論ですが、これが真実かなと。
本当に心の底からイヤで「どうしても現状を変えたい」と思うなら、どうにかして変える努力をするだろうし、それが面倒だと感じて行動を起こすことの方がコストだと感じるなら今のままがいいのでしょう。
「人は、自分が望んだようにしかならない」という言葉もあるくらいで、真に望めばたいていのことは叶うのではないでしょうか。
まあ、僕は正直そんなに「どうしても満員電車がイヤで状況を変えたい」とは思っていなかったので、棚からぼたもち的感覚で、気がついたらそうなってたという感じなのですが……。笑
▼そういえば、こんな電子書籍を出したこともありました
レールの外ってこんな景色: 若手ブロガーから見える新しい生き方
こんばんは。
鹿児島出身で現在は熊本市に住んでる者です。
昨年頃から漠然と鹿児島に帰りたい、でも地元は嫌だ…と思いながら、なかなかアクション出来ずにいました。
そんな中、こないだの週末、鹿児島市内に旅行する機会がありました。
訪れたのは、ふるさと屋台村、天文館のバー、フェリー乗り場、大河ドラマ館でしたが、鹿児島に帰りたい、というか地元ではない鹿児島市に住みたい!という気持ちが再燃してきました。
そして、またshimotsuさんの移住に関する記事をいくつか読んで、気持ちが強くなってきました。
不便だし、迷惑かもしれないけれど、桜島が見えて海がそこそこ近いとこに住みたい!と思いました。
という、ただの感想になってしまいましたが、このような記事を書いてくださりまして、ありがとうございました。だいぶ背中を押された感じです!
ただ、熊本での人間関係の整理というか、そういう面倒なものが残されているのですが…(笑)
>Yukiさん
まず、記事をご覧になっていただき、そしてコメントまでありがとうございます。
そのように感想をいただき、こちらこそとてもうれしく思います。
鹿児島市、すごくいいと思います。
今毎日桜島を見ながら通勤していますが、見る度にその雄大さに感動します。あと、何度見ても「でかっ!」となります。笑
灰は慣れればどうってことないです。ちょっと車やバイクなどがざらつく程度で、さほど大きな影響はありません。
もし本当に検討されているのでしたら、またお気軽にご連絡ください! いつでも相談に乗りますよ。(^^)
[…] 当たり前すぎて忘れてた、地方移住して受けた最大の恩恵について […]