リールにいつラインを巻いたかを記録するWebアプリ「LINEDAY」を作りました!

キャリア序盤でWebディレクターを選んだのは失敗だったのかもしれない

僕は今Web制作会社でフロントエンドエンジニアとして働いているのですが、新卒から数えて3年間ほどコンテンツディレクター、Webディレクターの役割で仕事をしていました。

当時は「なんとなく自分に合っているかも」くらいの感覚でいたのですが、今振り返ると「もしかしたらその選択はあまりよろしくなかったのではないか」と考えられたので、ちょっとブログに書き残しておきます。
特に答えなんてものはないと思いますが、今どう考えているかという意味で。

最初の半年はコンテンツディレクター、そこから2年はWebディレクター

新卒で入った会社で最初はコンテンツディレクターという役割でした。
ウェブメディアで展開されるコンテンツを企画したり、ライターやカメラマンといった人たちと一緒にコンテンツを作り上げていく仕事です。

その後社内で配置転換があり、Webディレクターに。そこでは広告として展開されているポータルサイトのディレクション業務をおこなっていました。(といっても、企画提案〜立ち上げのフェーズは関与しておらず、運用からの参加なので大したことはしていない)

その後立ち上げた株式会社Lucky Brothers & co.でも同様にWebディレクターとしてWebサイトを作ったりしていました。

ここまでの期間、だいたい3年くらいです。

Webディレクターとしてエッジがない弱さ

で、しばらくWebディレクターとしてやっていくと気づくのですが、僕には特にこれといった専門性がない弱さがありました。

新卒で入った会社のWebディレクターの先輩を思い返すと、もともとデザイナー出身だったり、エンジニアとして働いてたりと、なにかしらバックボーンがあるようで、それをエッジとして活躍されているようでした。たぶん、「Webディレクターからキャリアをスタートさせてずっと一筋でやってきました!」みたいな人はほとんどいなかったんじゃないかな、と。

まさに、以下のツイートのような感じになりそうだった(なっていた)わけです。

で、「これじゃマズい」なと思い何らかエッジとなるスキルを身につける意味でフロントエンドの学習をはじめて、転職したという経緯があります。

Webディレクターに求められる広く、そして部分的に深いスキル

Webディレクターは一般にWebサイトやWebアプリケーションなどを制作するプロジェクトにおいて指揮・監督する役割があるので、実際には制作の段階で手を動かすことはほとんどありません。スペシャルなスキルというよりは、プロジェクトに必要な素養を広く持っているジェネラリストであることのほうが、一般的には求められると思います。

かといって、それらがほぼ「できない」「わからない」という状態でいいわけでは当然なく、ある程度の理解は必要です。

その「程度」というのが、自分でも一通り手を動かして作れる(クオリティ的にスペシャリストには及ばないのは当然ですが)レベルであることが望ましい、ということにやっと気が付いたわけです。この程度に達してはじめて、ちゃんと企画やフィードバックができる解像度を持てるのではないかと考えます。
具体的には、Webデザインとコーディング(自分がディレクションをするプロジェクトと同等のレベル感)は少なくともこのレベルにあったほうがいいのではと思います。

そもそもそのスキルに達していなかったら、まずデザイナやエンジニアといった実作業者からの信頼がなかなか得難いです。「でも、コイツ素人っぽいしな」と思われたら終了なのです。

で、その程度に達するには結構深い理解・経験が求められるわけですが、そのためには専業でエンジニアやデザイナーとして経験を積む期間があったほうが手っ取り早い。ここでやっと最初の結論に至ります。
いきなりWebディレクターになるのではなく、デザインやエンジニアリングを専業にする期間があったほうがよかったのではないかと。

やはり、一般論として同じ領域で仕事をするならスペシャリスト → ジェネラリストの流れのほうが自然な気がします。Webディレクターはジェネラルなスキルが求められるので、ある程度経験を積んだ会社の中間管理職くらいのポジションの人が担っていることが多いのもそういう理由なのでしょう。その逆はなかなか聞きません。

とはいえ全てが無駄だったわけではない

キャリアの話が複雑なのはこういうところ。

たとえば、誰か別のディレクターと一緒に仕事をするときに、「自分だったらこうする」とか「この人のここは凄い、盗もう」みたいな目線で見られるわけですね。これは多少経験がないと比較できません。

今後少し先にまたディレクターの役割で仕事をする機会があるなら、今のエンジニアとしての経験は確実に糧になるのでそういうつもりで今はやっています。コネクティングドッツ。

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