財布を買い替えました。僕の新しい財布は、鹿児島でハンドメイドしている革製品ブランド「リュトモス(RHYTHMOS)」の財布です。
鹿児島でとある特定の界隈の人であれば、財布を見ただけで「あ〜、リュトモスね」となります。知らずに買ったわけなのですが、今では県内外問わず、かなりの人気がある製品なんだそう。
この記事では、僕が新しく買ったリュトモスの「Flap」というモデルの財布についてご紹介します。
目次
19歳の夏に買った、IL BISONTEの財布
以前、財布を買った時のことはよく覚えています。
高校の頃の夏季インターンシップで、大阪の企業で2週間就業体験をしたときにもらった日当(24,000円くらい)をすべてぶっこんでIL BISONTEの財布を買いました。
当時19歳くらいで、アルバイトもしていなかったので24,000円は超高額。
地に足がつかなくなるくらいの金額です。それをすべてひとつの財布に費やすのはすごく勇気のいる決断でしたが、なんとなくそこで得たお金はそこで消費しないといけないような気がしたのです。
「あぶく銭はすぐになくなる」とはよく言いますが、インターンシップの日当もあぶく銭のような感覚だったのでしょう。
結局財布にかわり、6年間かけてじわじわ償却されることになりました。
ヌメ革の製品を買ったのもこのときがはじめて。
同じクラスに、ずば抜けておしゃれな友達がおり、そいつが経年変化したヌメ革の財布を持っていたのを見て、自分も同じものが欲しくなったんですね。なので、材質は迷わずヌメ革を選びました。
買った当初は、「コレがホントにあんな色になるのか?」と半信半疑でしたが、半年くらい経つとすこしずつヌメ革独特の茶焦げたような光沢のある色にかわり、「そうそう〜、これこれ!」とテンションがあがったのを思い出します。
ヌメ革の経年変化ってなんであんなにうれしいんでしょう。
ただ時が経って、色が変わっているだけなのに。変化の質で言えば、「劣化」といっていいでしょう。
それを「良いこと」だと解釈できるのは、物事を都合よく考えられる人間の特徴のひとつかもしれません。
6年ぶりの財布は、鹿児島のハンドクラフトメーカー「RHYTHMOS(リュトモス)」
さすがに6年も使ってくると経年変化のなかでも、本当に「劣化」といえる部分が目立ってきます。
いちばん分かりやすいのが、ボタンのゆるみ。
6年間、毎日10回ずつ開閉すると仮定すると、約22,000回開け閉めすることになります。
さすがにそこまでくると勝手にボタンが開くようになったりと、不都合な面も出てきます。ということで、買い替えを決断しました。
買い替えた財布のメーカーは、鹿児島県鹿児島市にある「RHYTHMOS(リュトモス)」というハンドクラフトの製品。
一般的に財布はそんなに安い買い物ではないので、普通はいろいろな製品を吟味するかと思いますが、知人がこのRHYTHMOSの財布を使っているのを見たときに「あっ、次コレだわ」と一瞬で決まってしまったんですね。
「しまった」というのは後悔の意味ではありません。
なので、「なぜこれだったのか」という理由は、「そう決めたから」以外に答えようがありません。
ただ、知り合いの知り合いが作っている、ということもあり、「まあ、世界中どこでも手に入る大量生産品よりはこっちの方がなんか良い気がする」みたいな気持ちはありました。
今回は、鹿児島県鹿児島市照国にあるRHYTHMOSの実店舗で購入しました。
財布が入っている箱には、RHYTHMOSのロゴとともに”MADE IN SATSUMA”と書かれています。
創業は2002年のようです。15年続く、歴史のあるメーカーなんですね。
歴史のある/無しで言うと、創業した会社はすべて「歴史が(1秒以上)ある」会社なのですが、そのあたりの細かい表現は無視しておきましょう。
箱を開けると保証書と製品が入っています。購入後3ヶ月以内であれば無料でサポートしてただけるようです。
また、3ヶ月経ったあとも実費にて修理をおこなってくれるそう。
たとえばステッチがほつれたとか、ファスナーがうまく開閉できない、とかそういう不具合が起きた場合には店舗に持ち運べばいい、っていうのは心強いですね。
同じくRHYTHMOSの財布を使っている方を2名知っているのですが、両者ともリペアの経験があるとおっしゃっていました。
不具合が起きた箇所のみを修理して長く使える、というのは僕が考える「良い製品」です。
今回選んだのは、長財布タイプ。「Flap」という型番のようです。
これまでは折りたたみ式の財布を使っていたのですが、紙幣にクセがついてしまうのが気持ち悪かったのと、単純に折りたたむ形式に飽きたので長財布にしました。
本当は別のタイプのものを買う予定だった
じつは、RHYTHMOSの店舗に行く前は、別のタイプの財布を買う予定でいました。
それが「Zip」というタイプ。
ZipはRHYTHMOSの看板商品とも言える人気商品。上記の知り合い2名もどちらもこのZipタイプのものを使っており、僕もコレを買う気でいたんです。
(画像引用:Zip(L)/財布 | RHYTHMOS)
けれど、実際に買ったのはこの「Flap」。
Zipととても迷ったのですが、決め手は「使い勝手」です。
Zipはその名のとおりジッパーで開閉するタイプの形状なのですが、ちょっとそれが「面倒かも…」と思い、パカパカとカンタンに開けられる「Flap」タイプにしました。
色はブラウンを選びました。
ブラウン、ブラック、キャメルと3種類あったのですが、その日に持ち帰れる&最もヌメ革に近いブラウンに。ただ、内部はどの色もヌメ革でつくられています。
内部はわりとシンプルな構造。右側にカードが7枚、左側に4枚格納できるようになっています。
小銭が入る部分は、片方だけマチがついており、わりと広く開くことができます。
小銭の取り出しやすさ、は財布の機能においてかなり重要だと考えているのでこれは良いです。
この財布、ひとつずつ職人が手作りしているそうです。
手作りであることにはそこまでこだわりはないのですが、そうすることで強度を高く作れるそうなので、そこはうれしいポイントです。
ファスナーも高級感があります。
取っ手の素材も、嫌味のないシンプルなデザインで、きっと飽きは来ないでしょう。
もともとRHYTHMOSはシンプルかつミニマルなデザインを特長としているらしく、それが十分に表現されている気がします。
開いて右下部分に、ロゴの焼印が入っています。
なんの種類かわかりませんが、この鳥?のマークも気に入っています。なんの鳥なんだろう。
閉じるとこんな感じ。
これは小銭やカードを入れた状態で、ちょっとこんもりしています。
そもそも長財布にした時点でサイズ感は二の次なので、大きさはあまり問題ではない。
できるなら、この財布も5年か6年は使いたいと思っています。
そのときはちょうど30歳くらい。なんか節目っぽくていいですね。5年ごとに買い換えるというルールを今決めました。
あと、買い物しているときに感じたのは、店員の接客が気持ちよかったことですね。商品はもちろん、満足度がすごく高いです。
修理時など、何回かお世話になるであろうお店の雰囲気が良いのはすごく重要なことだと思います。
RHYTHMOSの公式サイトもぜひ見てほしい
RHYTHMOSはプロダクトも素敵なのですが、公式サイトもとてもイケてる。
参考 HOMERHYTHMOS|リュトモスなかでも、特にトップページにぽんと置かれている動画はぜひ見てもらいたいです。
商品の制作工程を1本の動画にしているという内容なのですが、RHYTHMOSのブランドからにじみでる雰囲気がとてもよく伝わってくるいい動画です。
実際に登場している男性は、RHTHMOSの代表の方なんだそう。
購入1ヶ月後のレビューも書きました!
レザーは経年変化が楽しいもの。
できえればその様子もブログに書き残しておきたいなと思い、購入1ヶ月後の状態の様子を書いています。
どんなふうに使い古されていくのかイメージが湧くと思いますので、ぜひ興味がある人は見てみてください。
【レザー】RHYTHMOS(リュトモス)長財布の購入1ヶ月後レビューお店の場所はこちら
商品の詳細はこちら
追伸
ここまで読んでくださった方に本当のことを言うと、「買いました」と書いてきましたが、厳密に言うと同居人にプレゼントとして買ってもらいました。
すこしカッコつけてしまいました。この場を借りて、お詫び申し上げます(主に、同居人に)。買っていただき、ありがとうございます。
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