どうも、シモツです。
Web制作会社のディレクターとして東京から地元・鹿児島にUターンしてきて、1年半以上が経ちました。
僕の身の回りでも、TwitterなどのSNSを見ても、ゆっくり過ごせる地方に移住して、フリーランスとして生計を立てるITエンジニアが増えてきているように思います。
実際、僕らの会社がフリーランスの集合体として小規模なWeb制作会社として活動しているのですが、こういうちょっとした例外も含めて、ITエンジニアがいろんな働き方をしはじめています。そして、みんなだいたい幸せそうに暮らしています。
それを見ていて思うのが、「ITエンジニアほど、地方移住するのに向いている職業はないんじゃないか」ということ。あらゆる職業のなかでいちばん、というほどではありませんが、現代における職業のなかではかなりトップレベルで「移住しやすい職業」だと感じます。
本記事では、ITエンジニアが地方移住するのに向いている理由について僕の考えをお伝えしたいと思います。
もしあなたが、都内で働いてるITエンジニアで、「今後地方移住してまったりフリーランスとして働きたい」と思っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
今、少しずつエンジニアが都心を離れつつある
この記事を書いている2018年現在、企業の「働き方改革」が少しずつ個人の働き方にも影響を及ぼし始めているせいか、特に分かりやすい点ではリモートで働く人がどんどん増えてきました。
本日はセブ島のコワーキングスペースである「iioffice」に来ています😌
1日の利用料は300ペソ(約600円)でして、Wi-Fiサクサクで、椅子も柔らかい。あと、立地も良いので、かなり良い作業場所です。本日は平日なので、フィリピン人エンジニアが多く、みなさんコード書きまくってる pic.twitter.com/SaotaGMzfQ— マナブ@バンコク (@manabubannai) August 23, 2018
実際に「 リモートワーク」での検索ボリュームは年々増加してきており、日本社会全体としてリモートワークを推進していく流れが大きくなっていくのはもう間違いないといっていいでしょう。
リモートワーク推奨の社会で恩恵を受けやすい「ITエンジニア」
この流れが進んでいくなかで、まず恩恵を受けるのはIT企業です。それも、特にエンジニア。
そもそも、対面接客販売が必要な職種や営業職、物理的な製造やメンテナンスを手がける人は、リモートワークのしようがありません。
一方、ITエンジニアの場合は業務活動の主体がネット上にあるので(もちろん、アナログでの業務は必要ですが)、働く場所を制限されることが少ない。極論、オンラインであれば、別にどこにいたっていいのです。
なので、「成果さえ上げれば、どこでも働いていい」という考え方が浸透しやすい業界で、実際にそのように働いている会社はすでにいくつも存在します。
「どこでも働ける」→「東京にいる必要はないのでは?」
そうすると、このように考えるのは至極当然ですよね。
いつまで経っても満員電車は解消されないし、ずっとコード書いてるわけだからみんなと同じ空間にいる必要はないし、そもそも「出勤」がもうダルすぎるし……。
そう思った結果、ITエンジニアが東京を離れて、もっと格段に暮らしやすい土地を目指して移住するのは、わりと自然な流れかと思います。
ITエンジニアが地方移住するのに向いている理由
これまで説明してきたことと被る部分もありますが、より具体的にITエンジニアが地方移住するのに向いている理由を書いていきます。
理由①:そもそも、ネットさえあれば仕事が完結する職種であるから
ITエンジニアの納品物は、たいていの場合「ソースコード」です。
自分が書いたソースコードを任意のファイル形式で納品するか、Git経由でPUSHするなどして、たいてい納品は完了します。希にマニュアル制作までスコープに含まれますが、それも基本はWeb上で完結することです。
つまり、ITエンジニアはわざわざ人と対面しなきゃいけない職種、じゃないんです。
実際、僕らのWeb制作会社は鹿児島を拠点に活動をしていますが、エンジニアとクライアントのやり取りは基本的にすべてチャットとオンラインの通話によるものです。
一度も合わずに発注〜受注〜納品まで終える、という案件も普通にあります。
こういう職業特性があるから、ITエンジニアは地方で働くのに向いてるといえます。
理由②:ITエンジニアの需要は高まる一方で、リモートワーク化なプロジェクト単位の求人も多い
ITエンジニアの需要は年々高まっています。慢性的な人手不足で、しかもその状況は加速度的に進行しています。
そんな背景もあって、最近では正社員ではない、フリーランスに特化したプロジェクト単位の求人案件がどんどん増えています。
シモツ
僕がよく知るWebメディア界隈ではこうした動きはそんなに見られないので、エンジニアはほんっっとうに深刻な人手不足なんだなと思いますね……。エンジニア側は需要が高まるだけで嬉しいのですが。。。
フリーランスにオススメのプロジェクト単位の求人案件サイト
具体的には、フリーランス向けの以下の求人案件サイトがオススメです。
- エンジニアとして3年以上経験のあるプロ向け、高単価の案件多め → フリーエンジニア高額案件多数【ギークスジョブ】
- 社保や保険も完備でサポーターに案件を紹介してもらえるフリーランスの求人サービス →フリーランスの求人サポートサービス「クラウドテック」
週1からのコミットでもOK、かつ高単価なプロ向け案件多数 → 週1から柔軟に活躍できるプロ向け案件をご用意【Workshipフリーランス】
いずれも、登録〜初期の面談までは無料なので、自分のスキルと、最終的に稼ぎたい額を考えて、ご自分に合った求人サイトを使うようにしてみてください。
クラウドテックは比較的フリーランスのなかでも経験が浅めな人におすすめで、ギークスジョブ/Workshipフリーランスは3年以上のフリーランス経験のあるプロ向けといった印象ですね。
あとは、「Team Kit」のような、プロジェクト単位での求人サービスも出てきていて、働き方の選択肢は本当に増えていきているのを感じます。エンジニアにとっては、めっちゃいい時代では……。
理由③:リモートワークが推奨されてきて、官民問わずバックアップ体制が整ってきているから
こうした後押しも嬉しいですね。
徳島県では「Turn UP徳島」というITエンジニア向けの移住プロジェクトが始まっていますし、鹿児島県でも「かごしまクリエイティブライフ」というクリエイター向けの移住施策が始まっています。
こうした制度を使うと、移住にかかる費用を自治体が負担してくれたり、地元企業とのマッチングをサポートしてくれたりするので、少しでも生活に不安がある人は活用しない手はないですね。
もし、移住したい希望の地域があれば、こういった移住施策に目を通してみてください。
僕らが鹿児島に移住したときは、市の移住支援事業で、15万円分くらい事務所の設備費用として支援を受けられました。
【注意】スキル不足や、営業力不足で、場合によっては悲惨なことになる可能性も
最後に、ちょっとだけ厳しいことを書いておきます。
「フリーランス エンジニア 失敗」「エンジニア 移住 失敗」でぜひググってみてください。これまでにフリーランスを目指して失敗した人たちの声がそこにはあります。
いくら需要が高いITエンジニアとはいえ、そこは競争の社会。勝つ者がいれば、負ける者がいるのが世の常です。
「最悪、あまり儲からなくてもクラウドソーシングでもいいや」と思っているかもしれませんが、クラウドソーシング系は安かろう悪かろう的発想で発注しているケースも多いので、そういった案件が中心になると結構しんどいことになります。あと、先行者優位な世界なので、新参者には結構きつい部分もあります。
単価を上げるために付加価値をつけるしかない
単価が低くて、かつもっと「稼ぎたい」と思っている人がやるべきことはたったひとつで、付加価値をつけて単価を上げることです。
他のエンジニアにはないスキルを身につけるか、いまある武器と組み合わせて、オリジナルな価値を見出しましょう。
そして、あとは情報発信すること。人は、自分が思っている以上に自分のことを見てくれてはいないので、自分のスキル、実績、ノウハウを余すことなく発信していくと、きっと信頼してくれる人があらわれて、仕事につながることだと思います。
というわけで今回は以上です。
「ITエンジニアになってどこでも仕事ができる」という状態が作れると、おそらく生きるのが格段に楽になるので、ぜひその状態を目指したいですね。
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