バス釣りをはじめたばかりの時期に必ず一度は通る道が、
「バス釣りを始めたのはいいものの、バスの生態や、その時期に有効なルアーなど、釣るための知識を知らない……」という問題。
もともと海釣りからバス釣りをはじめた方や、友達と一緒にはじめた方であれば自然と身につく知識ですが、ひとりの趣味としてはじめた場合は、そういった知識を自分で仕入れる必要があります。
実は、まさに僕がその例。
中学でちょろっとかじって以来、大人になって地元にUターンしてきてから釣りにハマったので、なにも知らなかったんですね。
だから、とりあえず本を読んでバス釣りの知識を付けてフィールドに出たところ、まだまだ初心者ながらに5回ほどの釣行で3尾を手にすることができました。
シモツ
正直「釣りのことを本で読むなんてムダだ!」と思っていたんですが、やっぱり読む前と後ではぜんぜん違うので初歩においては本で学習することは有効だなと思っています。
ということで今回は、そんなバス釣り初心者にオススメのバス釣り入門本をご紹介します。
本によって、基礎知識寄りか、テクニック寄りか、わりと別れているので、解説を見ながら「なにがいま自分に必要か」を考えて選んでもらえるといいかなと思います。
- バス釣り初心者なので、必要な道具やバスの生態など、まず1尾釣るための基礎知識を知りたい。
- これからバス釣りをはじめようと思っているので、とにかくバス釣りに関する知識を得たい。
目次
バスを釣るのはどんどん難しくなってきている
あらゆる本や、あらゆるバスプロが言ってることですが、いまの日本のフィールドって全体的にハイプレッシャーな状態になってます。
プレッシャーが高いと、バスの警戒心も高まって、なかなか口を使ってくれないのです。だから、プロとしての実力を持つバスプロでも、ノーフィッシュに終わることも稀に起こります。
それくらい、バスを釣るのが難しくなってきているんです。
そんな状況において、もはや「バスについての知識、タックルについての知識があること」は最低限なのです。
バス釣りに関する知識がないと、まずほとんど釣れませんし、釣れたとしても再現性がありません。いわゆる「マグレ」というやつです。
もう、どんなバス釣り動画を観ても「ハイプレッシャー」言葉を耳にしますね……。国内全体でアングラーからのプレッシャーを受けたバスは、どんどん捕食に対して消極的になっているんだと思います。
まずはある程度知識を抑える。すると、解像度がグッと高まる。
再現性を持ってバスを釣るには、以下のような要素が必要だとされています。
- バスの生態に関する知識
- 季節パターンに関する知識
- ルアーやタックルに関する知識+正しいルアーセレクト
- フィールドの地形に関する知識
- 精確にルアーをキャストできるスキル
- アタリがあってからフッキング〜ランディングまでの一連の的確な動作
めちゃくちゃ覚えたり、練習しないといけないことが多い……。バス釣りが「スポーツ」だと言われる理由が分かりますね。
必要な知識は山のようにあるし、動作は地道にコツコツ練習したり、経験を積まないといけないものばかりで、普通に難しいんです。
そして、そのなかで特にベーシックな知識である「バスの生態」「季節パターン」あたりについては、本からの知識で大部分をカバーできます。
実際、ある程度ベーシックな知識を持っているのとそうでないのとでは、はじめてのフィールドに立ったときのアプローチがまるで変わってきます。この感覚がすごく重要。
そのほかの知識やスキルは、フィールドに出向いて釣りをしてみないと分からない/身につかないことばかりなので、座学的に学べる部分は取り入れてしまったほうが早いんですね。
バス釣り初心者がまず読んでおきたい入門本
すべてがすべて初心者向けの入門用ではないので、ちょっと注意が必要です。
ただ、中級者向けの本でも、最初に知っておいて損はない情報はたくさんあるので、まず1匹目を釣り上げるために必要だと思う知識を優先的に取り入れていきましょう。
『基礎から始める ブラックバス釣り入門』
「ザ・入門書」という感じの本です。
ノット(ルアーとラインの結び目)の作り方から、各種ルアーの基礎情報、バスの生態まで、広く網羅してます。
教科書っぽい内容で、ぶっちゃけそこまで「おもしろい!」という感じではないですが、ただただ勉強になります。
『適材適所のルアーセレクト』
僕がもっとも尊敬しているバスプロ、青木大介さんの著書です。
この本のメインターゲットは「ちょっとバス釣り上達してきたけど、まだ適切なルアーセレクトができない」という中級者です。
ただ、ルアー選びのポイントは初心者でも十分勉強になるし、初期段階で、現時点で国内No.1のトーナメンターである青木さんの考え方に触れておくのはすごく意義があるかなと。個人的に超オススメ。
この本については「【青木大介】『適材適所のルアーセレクト』は初・中級バサー必読の良書だった!」という個別記事を書いているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
『バス釣りがある日突然上手くなる』
こちらも同じく青木大介さんの本。『適材適所のルアーセレクト』より初級者向けの内容で、基礎知識多めです。
基礎知識を再度確認し、実践に活かすための「基礎固め」の本として有効ですね。『適材適所のルアーセレクト』とセットで買うとより理解が深まります。
こちらも「「冬バスが釣れない」と思い込んでる人こそ読むべき! 青木大介の著書が目からウロコだった。」という記事を書いていますので、ぜひ読んでみてください。
『Lure magazine(ルアーマガジン) 2018年04月号』
バス釣りの専門誌『Lure magazine』の2018年4月号には、人気度の高いルアー別に、各バスプロがその使い方を指南してくれているコーナーがあります。このコーナーが超参考になります。
ルアーの種類って多種多様ですし、使う場面やアクションはそれぞれ異なるので、せめて自分が好きなルアーの正しい使い方はマスターしておきたいですね。
「ルアーマガジンまだ紙で読んでる?kindle unlimitedが超便利【月額読み放題】」でも書いたとおり、ルアーマガジンはKindleで読むのがおすすめです。
『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』
こちらは、「おかっぱりのプリンス」として人気の高い、ボトムアップ社の代表・川村光大郎さんの著書。なので、メインとなるシチュエーションはおかっぱりです。
これは、これまでの本に比べるとちょっと中級者寄りの内容なので、一通り知識抑えたうえで、おかっぱりメインの方が読むのをオススメします。
おかっぱりをやるうえでの心構えがよく分かるようになります。
少なくとも、「Dゾーン」「ハイピッチャー」「クリスタルS」にピンと来る人が対象です。
【ちょっと番外編】『誤釣生活』
こちらはちょっと番外編。「ほぼ日」の代表・糸井重里さんが書いた釣りエッセイ本です。初版が1996年でだいぶ古いです。
スキルやノウハウが身につくタイプの本ではありませんが、「そうそう!」と釣りをする人なら共感できるので、楽しみながら読めるはず。シンプルに娯楽として超おすすめ。
時間があるなら動画で観るのが断然イメージつかみやすいです
ここまで、バス釣り初心者にオススメの書籍を紹介してきましたが、もう少し時間に余裕がある方には、ぜひ「動画」で観ることをオススメしたいです。
本でもたくさんのことを得られるのですが、
- ルアーアクション
- キャスト→回収→キャスト、までの一連の動作の流れ
- バスプロの経験にもとづく解説
あたりは、どうしても本からは得にくい情報です。そんなときに、バスプロの実釣動画が役に立ちます。
特に解説系でオススメなのが、バスプロ・木村建太さんの「キムケンのバス釣り完全ガイド」シリーズです。
キムケンさんの解説は丁寧で、視聴者に寄り添って話してくれているのが特徴で、めちゃくちゃわかりやすいです。
「木村建太のキムケンスタイルはバス釣りやる人必見!解説が超勉強になる」という記事で、キムケンさんの動画についてご紹介しているので、チェックしてみてください。ここで紹介している動画は全部無料。
例えばキムケンさんのこういう動画とか
知識を入れたあとは、自分のパターンを探そう。
ということで、今回は以上です。
ここまで書いてきておいてちゃぶ台をひっくり返すようですが、基礎はどれだけ集めてもあくまで「基礎」です。
釣りの醍醐味は、その場で、そのときの状況から合うルアーを自分で見つけ出し、魚を得る工程にあると思っています。
なので、ここに挙げた本で最低限の知識を入れたあとは、どんどんフィールドに出ていって実践していくことが重要なんじゃないかと。僕もまさに今そのように試行錯誤しまくってる段階です。
その他、バス釣り初心者に読んで欲しい記事をまとめましたので、こちらもどうぞ。
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