東京都の杉並区から引っ越してきてはや半年。移住してきて思ったことを、定点観測していこうという試みです。
ちなみに初回はこちら。鹿児島に移住してきて3週間後に書いたエントリです。
いま改めて振り返って読んでみても、そんなに違和感はありませんね。むしろ、ここに書かれてあるような思いをどんどん高めている日々です。
4年ぶりに、鹿児島で生活してみて感じた「過ごしやすさ」と「物足りなさ」。 | shimotsu blog
まとめると、結構普通に過ごしやすいです。やはり海と山があるメシウマ県ですし、人口もちょうどいい、地元の人も「いい人」ばかりです。住むにはすごくいい。あと、ロフトや東急ハンズ、ジュンク堂書店などがあり、普通に「消費」を重ねる分には都内とさして変わりません。
ただ、感じるのは「消費」や「浪費」以外の、”第三の場”みたいなスポットや、東京にある多様な文化はないように思います。東京が尋常ではないだけなのでしょうが、やはり物足りなさを感じてしまいます。だから、鹿児島の人はパチンコにはまるんでしょうね。
地方でアクティビティを楽しむためには、車が必要。
さて、じゃあ「いまどう感じているのか」という点ですが、まずひとつは以下のツイートに書いたように、「めちゃくちゃ車がほしい」と感じています。
3週間程度しか経ってない時期だと、まだ近所の情報も仕入れられていな状態で、自転車で行ける範囲でも未開拓の地がたくさんありました。
けれど、どんどん日が経つにつれ、徒歩や自転車で行ける範囲はひとしきり網羅するようになると、途端にすごく飽きてくる。
東京から人口70万の地方都市に引っ越したけど、絶対的な移動距離が圧倒的に減った。自転車で行ける範囲(一桁キロくらい)でしか移動しなくなったから、すぐに飽きちゃう。「いろんなスポットが電車で行ける範囲にある」ってのが、東京に住むとてつもなく大きなメリットであることに気づいた。
— シモツ@鹿児島 (@shimotsu_) July 30, 2017
電車で出かけようにも、そこまで路線が発達していないので系統も少なく、行ける場所も限られてきます。
東京では、いろんな路線があり、駅ごとに固有の街の文化が成立しているような環境がありましたが、そうした様子は鹿児島では一切見られません。ただ、そこに駅があるだけ。
人が乗り降りするためだけの、機能としての「駅」のみが点在しているだけなのです。
市電に乗ることもありますが、結局降りたら徒歩で移動するしかないので、市電を使える範囲も限られてきます。
そうすると、自ずと出た結論が「車がめっちゃ欲しい」ということ。喉から手が出るほどほしい。マジで欲しい。
理由としては、「行動できる範囲を広げたい」というのもありますが、それ以上に地方ならではの楽しみを最大限享受するために欲しい、という点も大きいです。
特にいまは木工を自宅でやっていたり、釣りもこれから本格的にやっていきたいと考えているのですが、そのどちらも車が必須です。
大きな木を運ぶのにも、重い電動工具を運ぶのにも、魚を入れたクーラボックスや長い釣り竿を運ぶのにも、車が必要。地方に有り余る空間を活用したアクティビティには、道具や素材が必要です。
ですので、そのためにはそれらを運ぶための手段が必要である、という壁にぶち当たっているのです。
シェアリングに活路を見出だせるか。
でも、「じゃあ、車買うか!」と即決できるほどの経済的な余裕があるかといえばNO。というか、即決もなにもどれだけ悩んでも、現状は無理です。
ひとつの手段としては、普通にレンタカーを借りるか、タイムズのタイムズ カー プラスや、DeNAのAnycaといった民間のシェアリングサービスを使うというのが考えられます。僕のいまのニーズを満たすには最も近い方法と言えます。
けれど、分単位で課金額が決まったり、そもそも1回釣りに行くためだけに6,000円支払って車を借りるのはちょっとなぁ、と。
本来、手軽にお金のあまりかからない趣味とされている釣りなのに、車がないだけで毎回の高額なレジャーになってしまうのは、本末転倒な感じがします。
タイムズカープラスは、15分単位で課金がかかるので急かされる感じがイヤだし、Anycaも新興サービスすぎてちょっと使うのをためらってしまいます。かといって、既存のレンタカーを借りるほどがっつり使いたい、というわけではない、みたいな。
なので、すごいワガママな意見ですが、もう少しラフな感じで知り合い数人で車を所有して、使いたいときに使いたい人が使う、みたいな、そういう仕組みができるといいのになーって思います。
保険や税金の関係で、完全な複数人での共有はかなりハードルが高そうですが、「たまにちょっと使いたい」くらいの人にはちょうどいいんじゃないかなぁ。
コメントを残す