最近、「note」や音声配信サービス「voicy」で自分のラジオをはじめる人がどんどん増えてきていて、音声配信コンテンツの熱が高まっているように思います。
そこで、いざ「自分もはじめよう!」と思っても、音声配信の初心者なら正直わからないことがたくさんあると思います。
そのなかでも多い悩みが、番組の作り方(台本周り)について。
それもそのはずで、はじめて「ネットラジオをやってみよう!」と思っても、経験がないならどうやって作っていいか分からないのも当然です。
実際に、
- これからはじめてネットラジオを配信しようと思っているけど、台本とかなくて大丈夫なの?
- 実際に個人でネットラジオを配信している人は台本とか用意してるの?
といった質問はよく目にします。
ぼくはいま、くいしんさんとふたりで配信するネットラジオ「ShimoQuiRadio」をはじめて約1年が経ちました。
それまでネットラジオ配信の経験は全くなかったので、最初の数ヶ月間は手探りでしたが、ようやく番組の作り方に慣れ、ベストな方法に落ち着いてきました。また、番組づくりに慣れてからは、制作の効率も上がり、やればやるほど運営が楽になっていくという正のスパイラルに入っています。
今回は、ネットラジオをはじめるにあたり、「台本をつくるべきかどうか」「つくるとしたら、どんなものをつくるべきか」ということについて解説していきたいと思います。
目次
ぶっちゃけ、個人のネットラジオに細かい台本は必要ないです
結論からいうと、個人のネットラジオ配信にこまかい台本は必要ないと思います。
ここでいう「台本」とは、秒数とそのときのセリフが事細かに記載されたものをイメージしてください。いわゆる民放のテレビやラジオで使われているような正式な台本です。
そもそも台本って、
- さまざまな制作関係者がいるなかで、
- 演者がなにを話すか迷うことなく、
- 放送時間内に必要なコンテンツを収める
ために用意されているものです。
僕は鹿児島に移住してから、ローカルのテレビ、ラジオのどちらにも出演させていただきましたが、当然のように台本は用意されています。それは、上記のような精確かつ、事故のない番組づくりを進めるためです。
そして、その台本は番組制作に携わるディレクターが制作します。ここに、番組づくりのノウハウや、コストがかなり集約されているんです。
そう考えると、個人で配信する番組としてこまかい台本を作り上げることはオーバーワークになっちゃうんですね。もちろん、作ってもいいですが、「継続すること」を優先させると、仕事はできるだけ少ないほうがいいです。
という背景があり、僕らがやっているラジオ「ShimoQuiRadio」では運営当初からこまかい台本は作っていません。もし作ってたら、いままで継続できなかった気がします。笑
ただし、構成をまとめたQシートはあるとスムーズ。これは必須かも。
こまかな台本は必要ありませんが、番組の骨子となる構成案はあったほうがいいです。いわゆる「Qシート」と呼ばれるものですね。
Qシートの粒度としては、開始から終了の流れをざっくりと記載するレベルでOKだと思います。
ここで具体的なイメージを持ってもらうために、実際に僕らが使っているQシートを公開します。実際に、2018年6月配信分の収録時に使ったQシートです。
内容は以下のような感じ。
- 名乗り
- 趣旨説明
- スポンサー紹介
- 導入のトーク(収録前に都度更新)
- おたより(収録前に都度更新)
- フリートーク(収録前に都度更新)
番組開始から終了までの流れをざくっと列記しているイメージです。実際にこのQシートを画面に映しながら、2人で話しています。
このQシートを見るとわかるとおり、タイムライン的な時刻は一切書いてありませんし、基本的には話すコンテンツの指針となるようなことしか書いてありません。というか、そもそも「Qシート」というレベルですらないかもしれません。笑
でも、実際に初心者がネットラジオを配信するうえでは、これくらいのゆるゆるな情報の粒度で十分OK。
リンクも公開しておくので、興味ある方は細かくチェックしてみてください。
ちょっと面倒かと思いますが、ネットラジオやるならこのQシートは作ったほうがいいでしょう。全くナシでもできなくはないですが、現在地の確認や、無駄な空白の時間を生まないためにも、ざっくりとした指針はあると便利です。 僕らはこのQシートないと全然話せなくなっちゃうと思います。
実際、一度雛形をつくっちゃえばあとは使いまわしていくだけなので、そんなに労力もかからないかと。なんなら、僕らが公開しているものをそのままパクっちゃってもいいでしょうし。
とはいえ、Qシートすら無視することもある。ガチガチに固めず、流れに任せるのも大事。
ここまで書いてきて「どないやねん!」という感じですが、実際にはQシートすら無視しちゃうこともあります。最新の2018年8月1日配信回では冒頭でまさにそのことについて触れています。
Qシートはあくまで構成案であり、ざっくりとした指針でしかありません。
途中で言いたいことがあったら言ってもいいし、はさみたいトークがあればどんどんはさむようにしています。
そもそも、個人が配信するネットラジオなんで、怒るスポンサーも局の上層部もいないでしょう。基本は自由です。ある程度クオリティを担保できればそれでOKだと思うので、たまにはそのときの気分、グルーブにまかせてみるのもアリです。
まとめ:台本はいらないが、ざっくりとQシートつくると楽に番組が作れるようになりますよ
ネットラジオを配信しようと考えて収録の準備をしているなら、まずはざっくりとQシートを作ってみましょう。ただし、細かすぎる台本は自分が消耗するだけなのでオススメしません。
あとは、その流れに沿って話してみるだけ。「ここダルいな……」とか「もっとこういうコーナーがあるといいかも」という修正点は随時加えて、どんどんQシートをブラッシュアップしていきましょう。
その他、細かい収録から配信の流れは「【保存版】収録から配信まで! ネットラジオのはじめかたを解説します」の記事で解説しているので、ぜひ見てみてください。
[…] Qシートの必要性や作り方については、「【配信者向け】ネットラジオに台本は要らない。ざっくりのQシートで流れ…」で詳しく書いているので、こちらもあわせて読んでみてください。 […]