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【鹿児島移住定点観測 vol.3】東京からUターン移住して半年経った感想。

人の気持ちとはとても不思議なもので、2ヶ月前に思っていたこと/言っていたことと、今日言っていたことがまるで違う、なんてことがよくあります。

僕は1日単位で意見や感想がころころ変わるのですが、この「移住」についても同じく、そのときどき、タイミングによって感想が変わっています。

なので、ある一定の物事についての自分の意見を定点観測して都度観測できるようにすることが重要だと思っています。以下の記事も、そういうコンセプトで書いています。

参照:4年ぶりに、鹿児島で生活してみて感じた「過ごしやすさ」と「物足りなさ」。 | Local Base

参照:釣りやDIY、地方でアクティビティを楽しむためにはどうしても「車」が必要。 | Local Base

ということで、今回も移住して約7ヶ月が経った今の心境について書き記しておこうと思います。

普段、行動する範囲がかなり限られてきた

特に移住したてのころは、同じ市内でも「あっちも行ってみたい」「こっちも行ってみたい」と思い徒歩や自転車で結構あちこちに行っていたのですが、最近はあまりそういうことをしなくなりました。

理由は、「新しい土地に対する目新しさを感じなくなった」ことによる慣れ、が最も大きいと思います。ですので、別に鹿児島に限ったことではありません。東京だろうと、大阪だろうと、名古屋だろうと同じような感想を抱くのだろうと思います。

人によるところではあろうと思いますが、僕にとって7ヶ月は街に対する慣れを醸成するのに十分な期間でした。むしろ、よくここまでその好奇心が保ってくれたな、というのが正直なところです。

いまは、休日でもたいてい自宅か、自宅付近のカフェ、自宅付近のサウナのいずれかにいます。

これはかなり個人差が大きい話でしょうね。あまり他人には参考にならない話かと思います。

大きい家に引っ越したい欲が出てきた

心境的な変化として大きいのはこちらでしょうか。東京にいたころは「家なんてヒトが暮らせる大きさがあればそれで十分だ」と思っていたので、この変化には自分自身でもすごく驚いています。こんなにも考えることって変わるものか、と。

「大きい家」と書いていますが、厳密に言えば「大きな庭を有している家」の方がより理想に近いです。どっちかというと、居住スペースについてはこれまでどおりで、それ以外の庭や倉庫的スペースを欲していると言えます。

ひとつは、木材と工具を保管するスペースがほしい。いまは工具などは自宅マンションの押し入れに入れているのですが、それもちょっと限界があります。スペースに限りがあるので、大きな工作機械とかは買えませんし、木材も保管するのに十分なスペースがあるとは言えない。

そうした問題を解消するために、庭がほしいと思うようになりました。ピザ窯とかも置けますしね。

「地方に移住すると大きなスペースがほしくなる」という意見は、結構多くの方に賛同されるので、この理屈についてはすこし一般化できそうです。「なぜそうか」と聞かれるとまだまだ全然わからないのですが、大きいキャンバスと筆と絵の具があれば、なんとなく色をつけてみたくなる程度のことだとは思っています。

似たような話をこちらでもされているので、ぜひ読んでみてください。

参照:隙間があると埋めたくなる。富の象徴ではなく、クリエイティブ欲を発揮するための広い家。 | 隠居系男子

物理的距離によって、精神的にも距離が遠のいていく

人と人との精神的距離において、じつはかなり重要なファクタがこの「物理的距離」なのでは、と思っています。

「毎日会う人は深層心理で好感度が上がっている」というようなことを心理学の授業の時間に聞いたので、この感覚は当たらずといえども遠からずだと思います。

「Twitterでいつもつながっているし」「LINEを送ればすぐに返信が返ってくるから」と思い、それは事実としてあるのですが、やはり面と向かって話す以上に濃いコミュニケーションはないと気付かされます。

遠くに住む、それまで頻繁に飲みに行っていた人とはなかなか会えなくなるし、「たまーに一緒に飲みに行く」くらいの関係値の人とは、かなり頑張らないともう次はありません。「だからなんだ」ということなのですが、少なくともそういう変化は自覚しています、という話ですね。

「別に、行きたくもない飲み会に誘われることがなくなったでよかった」と感じる人もいません。あまり僕はそうは思いませんが、理解できなくはない部分もあります。

この変化からの学びを活かすとすると、「仲良くなりたい人とはたまに直接コンタクトを取れ」ということになろうかと思います。これは幸い都会、地方関係ないTIPSなので、参考にしていただける部分も大いにあるかと思います。

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