リールにいつラインを巻いたかを記録するWebアプリ「LINEDAY」を作りました!

できれば、仲のいい友人とは一緒に仕事をしたくない。

特にウェブ業界で「気の合う仲間や友人と一緒に仕事をすることが良い」という意見を目にしたり、感じることがある。

フリーランスや自営業の人に多く、中にはコンビみたいな組み合わせとしてタッグを組んで、仕事をこなしたりしている人もいるようだ。

そしてそれらは、往々にして「素晴らしいこと」「良いこと」だとされがちである。

個人的には、仲のいい友人と一緒に仕事はしたくない。

もちろん、それでバリバリ成果を上げている人もいるし、仲のいい人たちと一緒に仕事をすることでいいアイデアが生まれたり、アウトプットの質も上がる、という人もいるかもしれない。

それは大いに結構。とても良いことだと思うし、自分に合ったやり方を選択するのがベストな解だ。

しかし、少なくとも個人的に僕は、仲の良い人とできれば一緒に仕事はしたくないと思っている。もっと具体的に言うと、「報酬の授受の発生する、受発注の関係」を持ちたくない、ということになる。

もちろん、社交辞令的に「今度なにか一緒に仕事できたらいいですね〜」と言うことはあるが、内心ではそう思っていないことも多い。

むしろ、「できればこの人とは仕事をしない関係であり続けたいな…」と考えながら発していたりする。

また、発注はコントロールできるが、受注はコントロールできない場面も多いので、仲のいい人たちと仕事をする、ということも普通にある。なので、この意見はあくまで理想論として、ということである。

「仲の良い人と一緒に仕事をするのは良いこと」という幻想。

この、「仲の良い人と一緒に仕事をするのは良いこと」という考え方の裏には、そもそも仕事上での関係を過大に評価する発想が隠れている。

けれど、「一緒に仕事をする関係」は、特別に神聖なものであるということはない。「ただLINEを交わすだけの友達」という関係や、「共通の趣味を語り合う友達」という関係も、同じく大事な関係である。そのうえで、どんな関係を重視するかは個人が決めることだ。

そうした様々な関係があるなかで、僕個人は「一緒に仕事をする」という関係における優先度はそこまで高くなく、だからこそ仲の良い人とはあまり仕事はしたくないと考えている。仕事に関係のない友人は、そのままの関係で付き合っていたい。

仕事の関係(受発注の関係)では、当たり前だが、受注側は対価に見合ったクオリティで応えなければならないし、発注はもちろんそれを期待する(だから、発注する)。

そこに、「仲の良さ」という尺度は全く関係なく、そのやり取り自体は、誰と仕事をするにしてもシビアなものになる。仕事とはそういうものだ。もし、そうしたシビアな視点が持てないのであれば、それは趣味としてやるべきだと思う。

…であれば、別に仲の良い人とする必要はないだろう、と考える。その仕事の目的が確実に達成できるかどうか、という基準だけを持っていれば十分だ。

 

個の時代になった今では、「誰と仕事をするか」という問題は常につきまとう。その選び方には、それぞれの考え方が色濃く反映される。

それは、まあ、着ているTシャツの色と同じようなものであって、自分が好きな色を着ればよいだけの話。

 

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