リールにいつラインを巻いたかを記録するWebアプリ「LINEDAY」を作りました!

その記事、価値ある? 検索需要のあるブログ記事か判断する方法

ブログを成長させるためには、「とにかく記事数を増やせ」「たくさん文字を書け」とひとつのセオリーのように言われますが、それは半分当たっていて、半分間違えています

もちろん「記事を書くことに慣れる」という意味では正しいやり方ではありますが、ブログを成長させる(=UU/PVを増加させる)という目的においては、必要なのはそれだけではありません。

要は、そこに「読んでくれる人がいるかどうか」が大切だというと。いわば「その記事に需要があるかどうか」という本質的な問に向き合わないと、一向にアクセスは増えていきません

1年間のブログ運営からわかってきた、「記事の需要」の大切さ

例えば、このブログは「バス釣り」というメインテーマと、Web制作やネットラジオ配信、地方移住体験などのサブテーマに分けて1年ほど発信を続けてきましたが、ニッチなジャンルとそうでないジャンルにおける読まれ方の違いが如実にあらわれることがわかりました。

「バス釣り」ってやはり超ニッチな趣味なので、検索市場において需要のない記事であればマジで全く読まれません。

3時間かけてがんばって書いても、1年間のアクセスは数百、みたいな悲劇もザラにあります。逆に言うと、そんなニッチジャンルのなかでも読まれる記事もわかってきて、その傾向も掴めてきました。

その結果だいたい月間PV数が30,000〜40,000PVくらいになってきたのですが、その半数以上がバス釣り関連記事によるものです。

今回お伝えできるのは、「バス釣り」というジャンルにおけるひとつの特殊解かもしれませんが、この考え方はあらゆるジャンルに応用できます。

そこで今回は、初級者を脱した「ブログ中級者」が検討すべき「ブログ記事の需要とその測り方」について書いていきたいと思います。

※また今回の方法は、あくまでオーガニック流入を狙った記事ネタの選定の方法になります。SNSで拡散されるかどうかについては、条件が変わってくるので、明確に違うものとお考えください。

この記事はこんな人におすすめ
  • 書こうと思っているブログ記事の「需要」の測り方を知りたい人

「需要のない記事」はただの日記とおなじ

人気を集めたり、商売をしていくうえで「需要があるかどうか」はとても重要なファクターです。

ユダヤから学んだモノの売り方』という、ユダヤ人の商売のコツを説いたビジネス書があります。

ユダヤ人といえば、ビジネスがとてもうまく、多数の大富豪を生み出している人種で知られていますが(GAP、グーグル、Facebook、スターバックスなどの創始者はみなユダヤ系)、彼らが一様にビジネスにおいて大事にしているのが「その商売には客がいるかどうか」という点なのです。

これは言い換えると、「需要があるかどうか」ともいえます。ブログに当てはめると、「その記事は読者がいるかどうか(いなければその記事を書く価値はない)」となります。

商売の需要を見極めたうえで、あるとわかってから参入を決断するので成功確率が高いんですね。少なくとも「作ったけど、だれも使わなかった」とか「誰もほしがらなかった」という最悪の失敗には陥らないのです。

この考え方は、ビジネス全般にいえることですが、ブログ成長させたいと思うならぜひ取り入れたい考え方です。

ちなみに、この本はそのほかにも多数ユダヤ系のひとびとがビジネスで成功する極意を、そうしたビジネス環境で間近でみてきた日本人が書いた名著です。めちゃくちゃ参考になるので、ぜひ読んでみてください。絶対損はしないはず。

記事の需要は、「サジェスト」と「キーワードプランナー」を駆使して調べる

早速具体的な話になってきますが、その記事の需要を調べるには

のふたつのツールを使います。

どちらも原則無料です。前者は登録なしですぐ使え、後者もログインさえすれば使えます。それぞれ解説していきます。

最強のネタ探しツール「関連キーワード取得ツール」

関連キーワード取得ツール」」では、とある検索キーワードを入力すると、それに対応するサジェストが五十音で一覧することができます。

以下、「バス釣り」で検索してみた例です。

さらに五十音で一覧できるだけでなく、

  • バス釣り ルアー
  • バス釣り ライン
  • バス釣り スピニングリール

などといったGoogle検索におけるサジェストも調べることができます。

「ルアー」や「ライン」「ワーム」バス釣りをするうえで必要なタックルの要素です。

この結果から、「バス釣り」で検索する多くの人が、

  • バス釣りで使えるルアー(よく釣れるルアー、人気のあるルアー)
  • バス釣りで使えるライン(人気のライン、海釣りで使うラインとの特徴の違いなど)
  • バス釣りで使えるスピニング(人気のスピニングリール)

などについて知りたがっている、ということが予測できます。

無料で使えて、網羅性も高いので、記事ネタを出す際には必ずこのツールを使って出すようにしています。

Google検索の回数を知りたいなら、「キーワードプランナー」

言わずとしれた、Googleの「キーワードプランナー」。

Gooleで広告を出す際に、どんな検索語句に対してリスティング広告を出稿するかを決定するために用いるツールです。

「バス釣り」で試しに検索してみると、月間平均検索ボリュームは22,200件であることがわかります。また「競合性」は「低」と出ており、広告を出す側にとっては、それほど競合がいない(=比較的カンタンに広告を表示できる)状態であるといえます。

キーワードプランナーで主に使うのは、この「月間検索ボリューム」です。この値を見て、「その検索キーワードには需要があるか」を判断する材料にします。

例えば、メガバスとジャッカルという同じルアーメーカーをとってみても、

  • 「メガバス ルアー」:1,600
  • 「ジャッカル ルアー」:4,400

という3倍近い値の差が出ています。

これは、単に「ジャッカルよりメガバスの方が人気があるため」や「ジャッカルは海用のルアーも取り扱っているので(事実です)、その分メガバスより検索されている」、みたいな仮説が立てられるようになります。

あとは、「バス ルアー ランキング」は、月間で170回しか検索されていないという結果が出ています。これだと上位表示されてもそもそもパイが狭いので、そもそも書いてもあまり集客は見込めなさそう……、みたいなことも分かります。

個人的な判断ですが、バス釣りみたいな趣味のジャンルは、そもそもアフィリエイトなどの案件も少なく、流入数とタックルやツールの購入アフィリエイトに頼らざるを得ない部分も大きいと考えているので、あまり少なすぎる検索ボリュームのワードは捨てるようにしています。

キーワードプランナーを利用する際の注意点

また現在、上記の画像の例は10の位まで値が精確に出ていますが、無料ユーザーの場合はもっと粒度は低い単位でしか分かりません

これは少量でも広告を出稿すれば、機能解除でき、細かい値で確認できるようになるので、多少出費は必要ですが払ってみることをオススメします。やはり、可能な限り高い解像度でチェックした方が効果にも反映されやすいので。

【実例】バス釣りブログにおけるネタ出しと、その需要の測り方の例

ここでは実例として、バス釣りブログにおけるネタ出しについて書いてみようと思います。

【例1】「釣り 初心者」「バス釣り 初心者」

たとえば、釣りの初心者に向けた指南記事を書きたいとします。そのとき「釣り 初心者」とキーワードプランナーで調べると、

  • 「バス 釣り 初心者」:1,900
  • 「釣り 初心者」:8,100

という微妙な違いがあることがわかります。

釣り全般の初心者を示す「釣り 初心者」は月間約8,100回検索されているのにくらべ、バス釣りに絞られた「バス 釣り 初心者」というワードは月間約1,900回。

この数値をどう捉えるかは記事のネタ次第ですが、魚種をあまり問わない内容であれば「釣り 初心者」というワードで記事を設計して書いたほうがよさそうだし、バス釣りに寄った内容であれば、「バス釣り」というワードはタイトルに入れた方が良さそう…、とかこういうふうに考えられます。

【例2】(新機種/人気機種名)」 →特に新発売のタックルはよく検索される

たとえば、2018年にはDAIWAから「フリームス」というスピニングリールと、「ブレイゾン」というロッドの新機種がそれぞれ発売されました。

僕は、たまたまそのどちらも購入し、購入した際のインプレッションをレビューしてみました。以下、その記事です。

書いているときは全く想像もしていなかったのですが、いまこのブログでもかなり読まれているのがこれらの2記事です。

釣り業界には、リールやロッドが発売されるとその商品を実際に使って試して感想を発表する(「インプレ」と呼ばれています)という独自の文化があり、まさにその文化にハマった例です。

実際にキーワードプランナーで調べてみると、「フリームス」「ブレイゾン」関連のキーワードでそれぞれ月間5,000回、3,000回ほど検索されており、たしかにその需要の高さが窺い知れます。

※ただし、ブレイゾンもフリームスも2018年に発売されたモデルで、さらに最新機種が発売されたら、その検索需要はゴリッと下がるものと予想されます。ですので息の長いトレンドを捕まえている、という認識です。

とはいえ、毎回こうして需要チェックをするのは気が滅入るので、たまには「書きたいだけ」の記事を書くのもok

僕はまだまだ駆け出しで、ブログのことをさらに理解し、成長させたいと思っているので需要を綿密に調べた上で書くようにしていますが、正直ここまでやるのはしんどいです。

実際、記事を書くのに使う時間配分は、

  1. ネタ出し、ネタの需要チェック:1時間
  2. 記事構成作成:30分
  3. 本文ライティング:1時間

くらいです。

本文は基本的には「肉付け」作業なので、上記の工程でいうと1,2まででほぼ記事は仕上がっているといっても過言ではないです。

ただ、ぶっちゃけここまでやるのは結構しんどいときもあるので、成長意欲が高くない人(趣味や、楽しさだけを求めてブログを書いている人)は、書きたいだけの記事を書く、でいいと思います。そのあたりは、求めるものの違いによって変えていけばいいと思います。

まとめ:まず記事を書くときは、「サジェスト」と「キーワードプランナー」を駆使して需要があるかどうかを調べてから書こう

というわけで、僕がバス釣りブログを運営しているうえで、記事を書く前に行う需要チェックについてご紹介しました。

フォロワーを多数抱えてツイートした瞬間にいいねがたくさんつくようなインフルエンサーでもない限り、「ブログを伸ばしたい」「少しでも収益を上げたい」と考えるなら、「記事の需要」はとても重要になってきますので、一度吟味してみることをおすすめします。

また何度でもいいますが、これは「成長させたい」と思ってる人にのみ当てはまることなので、そうでない方は全く気にしなくていいと思います。あくまで、明確にある求めるものを得るための方法論ですので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)